ギド・バン・デル・ガルデが、ザウバーF1チームに対して起こした訴訟の判決は、水曜日まで延期されたことが明らかになった。
バン・デル・ガルデは、ザウバーとリザーブドライバー契約を結んでいた昨年6月に、チームが2015年のレースドライバーとして起用するオプションを行使しながら契約を破棄したと主張し、今週末に開幕が迫った2015年シーズンにザウバーのドライバーとしてレースをする権利があると、チームを相手に訴訟を起こした。
これに対しザウバーは、2014年の厳しい財政状況の中でマーカス・エリクソンおよびフェリペ・ナスルと契約することは権利の範囲内であったと強く反論。だが、先に開かれたスイスの仲裁裁判所では、バン・デル・ガルデに有利な判決が下されている。
9日朝にメルボルンにあるビクトリア最高裁判所で行われたヒアリングには、バン・デル・ガルデ本人に加え、エリクソンとナスルも出廷した。
ここでザウバーの弁護人は、新車C34の走行経験がないバン・デル・ガルデにオーストラリアGPのシートを与えることは、安全上も含めて重大な懸念が生じると主張。地元メディアは、チームの勅撰弁護人であるロドニー・ギャレット弁護士の次のようなコメントを伝えた。
「ザウバーは、彼をレースに起用することはできない。そうでなければ、無謀かつ危険だ。身体的危害もしくは死の危険という受け入れがたいリスクさえ生じるだろう」
一方、バン・デル・ガルデのトム・クラーク弁護士は、ザウバー側の主張を受け入れず、チームはテストも行わずに短期間でシートを与えた事例が過去にあったと述べた。
「チームはあらゆるドライバーのために調整することに、非常に柔軟である」
「ザウバーは既存の契約不履行に陥ることなく、今週末にバン・デル・ガルデをひとりもしくは別のドライバーに代えて起用する能力がある」
当局は、TwitterでオーストラリアGP開幕の2日前となる水曜日までこの問題が解決されないことを明らかにした。
「F1ドライバー、ギド・バン・デル・ガルデがザウバーに対して起こした訴訟の判決は、水曜日の午前10時まで延期された」