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今季からGP2にも“オーバーテイク補助システム”搭載、ルールも機構も「ほぼF1と同じ」

2015年03月09日 22:40  AUTOSPORT web

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今季からGP2に導入されるDRS(ドラッグ・リダクション・システム)
2015年からGP2に導入されるDRSは、F1と同じ区間で使用され、DRSが作動するための検知ポイントもF1と同様になる。

 これまではGP2の開発車両でテストを行い、本日3月9日から始まっているGP2アブダビ合同テストはチームがDRSを試す最初の機会となる。

 GP2テクニカルディレクターのディディエ・ペリンは、かなりF1に近いシステムを装備することができたと言う。

「DRSに関する規則は、F1と同様に運用される。GP2もF1と同じDRSゾーンを使い、ドライバーがDRSを使用できるかどうかを検知するポイントもF1と同じ位置だ」

「最も大きな違いはテレメトリーシステムにある。F1チームは非常に高度なシステムを使っていて、マシンから多くのデータを受け取っている。もちろんGP2にそのようなものはないから、EMモータースポーツと協力して新たなテレメトリーシステムを開発する必要があった。それによって、どのサーキットでも、すべてのセッションでDRSデータを送信できる。この新システムのため、12月と2月にバーレーンで合計10日間の開発テストを行った」

「DRSを導入すると決まったからにはF1と同様のものを──というのが我々の目標だった。さらにGP2では、より扱いやすく、安価なシステムでなければならない。信頼性を確立するためにもシンプルな機構にすることが必要だった。当初は複雑なシステムだったが、少しずつ簡略化していき、満足のいくものになった」と、ペリンは説明する。

 GP2プレシーズン・テストはアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで3月9日から11日まで開催。シリーズは4月17~19日、バーレーンで開幕する。