トップへ

山口小夜子の軌跡を辿る大規模展、宇川直宏、山川冬樹らが小夜子に捧げる新作発表

2015年03月09日 21:50  CINRA.NET

CINRA.NET

「三宅一生『馬の手網』を着る小夜子」 撮影:横須賀功光 1975年
『山口小夜子 未来を着る人』展が、4月11日から東京・清澄白河の東京都現代美術館で開催される。

1972年にファッションモデルとして『パリコレクション』に参加した後、資生堂の専属モデルとなった山口小夜子。アメリカの『Newsweek』に「世界の4人のトップモデル」として紹介され、「小夜子マネキン」が世界各国のショーウィンドウを飾るなど、世界でブームを巻き起こした。また、女優として多数の映画や舞台に出演したほか、2007年に急逝するまでの晩年の数年間は、若い表現者とのコラボレーションを通して、ファッション、音楽、映像、朗読、舞踏などが混在するパフォーマンスを展開した。

同展では、雑誌、写真、スクラップブック、人形、資生堂のアーカイヴから山口の活動の軌跡を辿るほか、山口をミューズとしたデザイナーの作品や所蔵していた服を「小夜子マネキン」によって展示し、「ウェアリスト」を名乗り「着る」ことをパフォーマンスにまで高めた山口の創造性に迫る。

また、山口が晩年に手掛けたパフォーマンス映像の上映に加え、かつて山口とコラボレーションを行った宇川直宏、山川冬樹、生西康典、掛川康典、エキソニモによる山口に捧げる新作インスタレーションを展示。さらに、山口が急逝する直前に新聞紙上で往復書簡を予定していたという森村泰昌も新作を発表する。

なお、山口に関連する写真資料や論考、松岡正剛、中西俊夫、山川冬樹らによるエッセイを収めた展覧会書籍も刊行予定。また、会期中は関連イベントとして、トーク、パフォーマンス、ファッションショー、ワークショップなどが開催される。詳細はオフィシャルサイトで随時発表される。