元F1ドライバーのデイモン・ヒルとマーティン・ブランドルが、マクラーレン・ホンダは今年序盤は非常に苦労すると予想しながらも、シーズン終盤には大きな進歩を果たすことを期待している。
プレシーズンテストの間、ホンダのF1新パワーユニットにいくつもの問題が発生、マクラーレンは満足な周回数をこなすことができなかった。冬季テスト12日間の中でメルセデスチームは全チーム中最長距離の合計3801マイルを走ったが、マクラーレン・ホンダは最短の1087マイルにとどまっている(英AUTOSPORT調べ)。
さらにテスト中のクラッシュの影響で、フェルナンド・アロンソが開幕戦を欠場することも決まっている。
元F1チャンピオン、デイモン・ヒルは、マクラーレン・ホンダに乗る同郷のジェンソン・バトンは今年は辛いシーズンスタートを迎えることになると予想した。
「走らないよりはいい。しかし序盤は地味な結果になるだろう」とヒルが語ったとSunday Expressが報じた。
「だが次第にトップ6の常連となり、シーズン終盤には表彰台に上がれるような流れになることを期待したい。そうなれば素晴らしい」
「もちろん上々の結果とは言えない。勝つことができて初めて上々の結果と言えるからだ。だがもしマクラーレンがシーズン終盤に表彰台争いができるようになれば、大きな前進を果たしたと言えるだろう」
マクラーレン・ホンダのプロジェクトが成功を収めるには時間が必要だが、それはベテランのバトンにとっては残念なことであるともヒルは述べている。
「長期的なプロジェクトであり、それはジェンソンにとっては問題だ。5年後に成功するのでは彼にとってメリットにならない。ホンダは素晴らしいブランドだが、数多くの苦労を経験することになるだろう」
マクラーレンに所属したこともあり、現在F1解説者を務めるブランドルも、チームは序盤はかなり苦労するだろうが、終盤に持ち直すことを期待したいと述べている。
「彼らは大変な状況にあると思う。マクラーレン・ホンダは去年の冬のレッドブル・ルノーと同じくらいひどい状態だ。だがレッドブルは昨年ランキング2位を獲得した」
「時間が必要だ。彼らを見守っていこう。序盤は悲惨な状態になりそうだが、必ずしもシーズン最後までそのままの状態だとは思わない」