WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコは9日、SS19~21のデイ3が行われ、前日1分以上のリードを築きトップに立っていたセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が優勝。開幕からの連勝記録を3へ伸ばした。
ラリー・メキシコ前にオジェは、1番手出走はタイムを出すのが難しく、表彰台フィニッシュも難しいだろうと語っていたが、デイ1のSS2以降1度もトップを譲らない圧倒的な速さをみせつける。13.5秒差でオジェを追っていたヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR)がデイ2にデイリタイアしたこともあり、最終的に総合2位に対し1分18秒8の大差をつけて、第3戦メキシコを制覇した。
マッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)とアンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR)が4.5秒差の接戦を繰り広げていた総合2位争いは、SS19で最速タイムを記録したオストベルグに軍配。ミケルセンは開幕から3戦連続の3位フィニッシュに終わっている。
総合4位はエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)が獲得。エバンスよりキャリアの長いライバルたちがクラッシュしていく中、危なげない走りをみせ、自身最高位タイとなる4位でラリーを終えている。
第2戦スウェーデンを怪我で欠場したダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)が総合5位。プライベーターのマルティン・プロコップ(フォード・フィエスタRS WRC)が総合6位を獲得した。総合7位には今年のダカールラリーを制したWRC2のナッサー・アル-アティヤー(フォード・フィエスタRRC)が入っている。
デイ1で湖に転落し、デイ2を走行することができなかったオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)は、デイ3のステージを完走。トップから1時間50分以上遅れた総合22位で第3戦メキシコを終えている。