鈴鹿モータースポーツファン感謝デー、2日目の最初のプログラムとして行われた「マクラーレン・ホンダ 動き始めた時間」は、前日に引き続き森脇基恭、デイモン・ヒル、ジャン・アレジが登場。さらに鈴木亜久里と川井一仁が登場し、今季から復活するマクラーレン・ホンダについて語った。
初日とは打って変わって好天に恵まれた鈴鹿サーキット。風は少し強いものの、青空の下、朝早くから多くのモータースポーツファンが詰めかけ、グランドスタンドは大観衆に膨れ上がった。
そのグランドスタンド下で行われた「マクラーレン・ホンダ 動き始めた時間」は、ピエール北川アナウンサー司会が司会を務め、まずは森脇と川井が登場。バルセロナテストを取材したという川井は、「まだ出力は絞っているけれど、遅くないと思う。特にコーナーで見ていると、マシンは非常に良い動きをしている。確かに信頼性は足りないけど、良い兆候はあるので、楽しみですよ」と、ホンダへの期待を語った。さらにホンダF1の責任者を務める新井康久氏が「ウチの音、良いでしょ?」と語っていたとも明かし、「ホンダの人だなぁと感じましたよ」と、感慨深げだった。
続いてイベントには、ヒル、アレジ、亜久里の3人が加わる。亜久里が「いやぁ、なんか同窓会みたいで良いね」と語れば、ヒルは「レースじゃないのにこれだけのファンが来てくれて感動している。素晴らしいよ」、アレジも「日本のファンの情熱を、改めて感じている。日本GPはすごいことになるだろうね」と話した。
前日に引き続き、この日も伊沢拓也がMP4/4、塚越広大がMP4/5、山本尚貴がMP4/6と、伝説的なマクラーレン・ホンダのF1マシンをドライブ。V6ターボ、V10、V12と、異なる3種類のホンダミュージックを奏でた。川井が「3種類のエンジン音が同時に聞けるというチョイスが良いよね」と語ると、森脇は「V10とV12は同時開発だった。その開発はすごく大変だったと聞いてます」と当時のエピソードを披露した。
「今度の活動は、第4期じゃないんですよね。F1をやり続けるという意気込みを感じています。大変だと思うけど、ホンダは絶対にやってくれますから、みなさん応援してくださいね」と亜久里。アレジも「ホンダは世界的に見ても“恐るべきホンダ”というイメージ。参戦が他のパワーユニットより遅れているし、テストが少ないのも彼らにとっては厳しいけど、日本GPの頃には活躍できるようになってるだろうね」と応えた。またヒルは「マクラーレン+ホンダは、ヨーロッパでも非常に人気のあるコンビネーション。F1にとっては大きな喜びだよ」と、復活するホンダへの期待を明らかにした。
「Honda F1復活祭」として開催されている、今年の鈴鹿モータースポーツファン感謝デー。この後も、デモランをはじめとして、数々のイベントが企画されている。