8日、鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーの中で全日本選手権スーパーフォーミュラの公開テストが行われ、55分間のセッションで野尻智紀(DOCOMO DANDELION)がトップタイムをマークした。
国内モータスポーツシーズンの到来を告げる恒例のイベントとなっている鈴鹿ファン感。2日目を迎えたこのイベント開始直後の午前8時20分より行われたSF公開テストには19台が参加。小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO)やウイリアム・ブラー(KONDO RACING)、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)といった今季からシリーズ参戦を果たすドライバーたちも参加した一方、Lenovo TEAM IMPULでは、現在負傷中のジョアオ-パオロ・デ・オリベイラに代わって安田裕信が19号車のステアリングを握った。
ファン感謝デー2日目を迎えた鈴鹿は、前日から天気も回復し、上空には薄く雲も広がるものの、青空も見える気候に。とは言え、路面は前日の降雨の影響でウエット状態でセッションがスタートした。先陣を切ってコースへ向かっていったのは、国内レースは12年ぶりとなる可夢偉と、チームメイトの平川亮(KYGNUS SUNOCO)。続いて各車とも続々とコースインしていった。
55分間のセッションでは、最後まで完全なドライには至らないまでも、徐々に路面も向上する中で走行が続けられ、大きなアクシデントも発生せずに推移。可夢偉や石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)、安田といったトヨタ勢に加えて、野尻や塚越広大(REAL RACING)、山本尚貴(TEAM無限)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)やベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)といったホンダ勢も上位をキープしていく。
最終的には、野尻がチェッカー間近に1分50秒748をマークし、このセッションのトップとなった。2番手に塚越が続き、3番手に石浦、スーパーフォーミュラでの鈴鹿初走行となった可夢偉が4番手となった。5番手には大祐、6番手に安田が続いている。
2日目となる鈴鹿ファン感謝デーでは、午前11時過ぎより、スーパーフォーミュラ開幕に向けたオープニングセレモニーとデモレースも実施されることになっている。