WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコは7日、SS3~10のデイ1が行われ、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が前日に続き首位を維持している。
■フォルクスワーゲン・モータースポーツ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
セバスチャン・オジェ/総合首位
ラリー・メキシコを素晴らしい結果でスタートさせることができた。メキシコに来る前は、ラリーをリードするなんて想像もしていなかったよ。
タイヤ選択が上手くいったし、一番距離の長いステージをほぼ完璧に走ることができた。ライバルのアクシデントにも助けられたね。危険なアクシデントもあったけど、誰も怪我をしていなくて良かった。
ヤリ-マティ・ラトバラ/総合2番手
デイ1を終えて、2番手を確保できて満足しているよ。午前中の路面コンディションは、とても滑りやすくて大変だった。タイヤ選択も理想的なものではなかったしね。
2ステージで最速タイムを記録して、セバスチャン(・オジェ)との差を少し詰めることができた。明日もタフなステージが続くけれど、ベストを尽くすよ。
■ヒュンダイ・モータースポーツ(ヒュンダイi20 WRC)
ティエリー・ヌービル/総合19番手(デイリタイア)
チームにとっても僕にとっても、いい結果が出そうだったから、とても残念だよ。
タイヤ選択も上手くいったし、いいリズムで走れていたんだ。SS4ではスピンしてしまって10秒くらいロスしたけど、次のステージでタイムを取り戻すこともできたんだ。
だけど午後のSS8で、タイヤがパンクしてコントロールを失った。それでマシンが横転して、ラジエーターに穴が開いてしまったんだよ。
■Mスポーツ(フォード・フィエスタRS WRC)
オット・タナク/総合29位(デイリタイア)
今日は複雑な体験をしたよ。ブレーキを強く踏みすぎて右フロントのサスペンションにダメージを負ってしまった。だから、次の左コーナーを曲がりきれずにコースオフしたんだ。
湖へタイヤから落ちたのが救いだった。湖は深かったし、ドアを開けてからマシンが沈むまであっという間だった。僕のトランシーバーのケーブルが外れなくて、水の中へ引っ張られてしまったけど、なんとか脱出できた。本当にラッキーだったと思う。
事故のあと、チームと連絡を取るのも苦労したよ。無線はマシンと一緒に沈んでしまったし、携帯の電波が弱かったからね。だから、チームが事故のことを知るまで20分くらいかかってしまった。サービスパークのみんなは、とても心配したと思う。
呆然としているけど、またマシンに乗れば元に戻ると思う。すでにチームは、夜を徹してマシンを修復する準備をしてくれている。クレイジーに聞こえるかもしれないけど、少しでもチャンスがあれば、チームは絶対にやり遂げてくれるよ。