7日、モータースポーツシーズンの開幕を告げる鈴鹿サーキット恒例のイベント『モータースポーツファン感謝デー』が開幕を迎え、“ホンダF1復活祭”と題された今年のイベントに相応しい盛大なオープニングセレモニーが行われた。
ゲートオープンとなった8時から、多くのファンが集まった今年の鈴鹿ファン感だが、10時30分からはオープニングセレモニーを実施。中嶋悟、デイモン・ヒル、ジャン・アレジという往年のF1ファン垂涎のレジェンドたちが登場したほか、ホンダが誇るエースドライバーたちによるマクラーレン・ホンダMP4/4、MP4/5、MP4/6のデモランも行われた。
イベント開始とともに、まずはMCのピエール北川さんと、F1中継の解説などでもおなじみの森脇基恭さん、今宮純さんが登場。マクラーレンとともに伝説的な活躍を見せた第2期ホンダF1を筆頭に、ホンダのこれまでのF1活動をプレイバックし、グランドスタンドを埋め尽くしたファンとともにホンダF1“復活”の喜びと期待感を共有した。
その後、中嶋とともに、今回のイベントのために来日したヒルとアレジも登場。ヒルが「久しぶりに日本に来られてとてもハッピーだ。今日はレースではないのに、こんなに人が集まっているんだ!」と語ると、アレジは自らの現役時代とも重ねあわせて「今日はとてもリラックスしているんだ。いつもはレースをしに来ていて、とても緊張していたからね。でも今回はリラックスした週末を過ごしたいと思っているよ」と、自らもイベントを楽しんでいる様子でコメントした。
またこのオープニングには、スーパーGTやスーパーフォーミュラに参戦するホンダのエース陣、伊沢拓也、塚越広大、山本尚貴の3名も登場し、それぞれMP4/4、MP4/5、そしてMP4/6をドライブ。“三車三様”のエキゾーストノートを響かせながら東コースを周回すると、最後は3台横並びでフィニッシュ。これにはファンだけでなく、登壇していたゲストたちも大興奮。今宮氏は「ホンダミュージックの三重奏。これは永久保存版ですね」と興奮もあらわに語った。
一方、興奮気味のピエール北川アナウンサーに感想を尋ねられた中嶋は「あとで(自分も)乗れるんでしょ(笑)?」と一言語り、これには場内も爆笑。同じくその後の走行が予定されているアレジは「見ているだけでたまらないよ。早く走りたいね!」と語り、ホンダミュージックの三重奏はレジェンドドライバーたちにも火をつけた様子だった。
またこのオープニングイベントの最後には、この日の11時30分から予定されていた今年のF1日本グランプリのチケット発売開始に向けてのカウントダウンも実施。最後の10秒は、鈴鹿ではおなじみのカウントダウン音とともに、スタンドのファンたちも一体となりカウント。11時30分のチケット発売開始と同時に、紅白の風船が上空に解き放たれた。
イベント終了後は、降壇するレジェンド3名のサインを貰おうと、スタンド最前列にはファンが殺到。最後まで盛り上がりを見せたオープニングイベントとなった。