WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコは7日、SS3~10のデイ1が行われ、14台中7台のWRカーがリタイアするなか、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が前日に続き首位を維持している。
木曜のナイトステージで首位に立ったオジェは、先頭走者の不利をものともせず、8本中3本のSSで最速タイムを記録。総合首位を1度も譲らずデイ1を終えている。
総合2番手でデイ1を迎えたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)は、オジェとの差を一時0.2秒まで縮めたものの、この日最長44.13kmのSS8でタイヤをパンクさせてしまいクラッシュ。ラジエーターを損傷してしまい、デイリタイアすることとなった。
ヌービルの脱落で、総合2番手に浮上したのはヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)。SS9でステージ2位を獲得し、首位との差を10.9秒まで縮めることに成功したが、デイ1最後のSS10でタイムロスしてしまい、オジェとの差を13.5秒まで拡げられている。
シトロエンのマッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)が、トップから29.5秒遅れの総合3番手。フォルクスワーゲンのもう1台、アンドレアス・ミケルセンが総合4番手となっている。
デイ1はヌービル以外にもデイリタイアが続出。前日、総合7番手を獲得していたオット・タナク(フォード・フィエスタRS WRC)は、デイ1最初のステージでコースオフし、湖に転落。幸いドライバーは無事だったが、マシンが湖に沈んでしまったため、現在引き揚げ作業が行われている。Mスポーツは、マシンがサービスパークへ運ばれれば、明日以降のラリーに参加できるだろうとコメントしている。
ヌービル、タナクのほか、クリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)、ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20 WRC)、ロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)、ベニート・グエラ(フォード・フィエスタRS WRC)、ロレンツォ・ベルテリ(フォード・フィエスタRS WRC)もクラッシュなどによりデイリタイア。ラリー2規定を利用し、デイ2以降のラリーに参加する予定だ。