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高齢化社会に必須!?転倒を感知、道順も音声で案内するスマートウォッチ

2015年03月06日 18:31  Techable

Techable

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今や、多くの人が携帯電話を所有している。これほど浸透する前、高齢者までもが携帯を持ち歩く時代を誰が予想しただろうか。

そして、次に来るのはスマートウォッチの時代かもしれない。このほど資金調達サイトKickstarterに登場したシニア用のスマートウォッチ「Kanega watch」は、ITを駆使してシニアライフをサポートする機能が満載だ。
・ボタン類は一切なし
スマートウォッチというとスマホと連携するタイプが多いが、Kanegaは通話、GPS、Wi-Fi、音声認識、9軸ジャイロスコープなどの機能やセンサーを備え、独立して作動する。ボタン類がまったくないというのも特徴だ。

どういうふうに使うかというと、例えば薬の服用をリマインダー設定したり、道に迷ったときにKanegaに尋ねて家までの道順を案内してもらったりといった具合。
・万一に備えモニタリングも
また、高齢になると筋肉が弱くなり転倒しやすくなるが、Kanegaはジャイロスコープが転倒を感知する。そしてユーザーが「Help」と話しかけるとKanegaの緊急デスクにつながるので、助けを求めることができる。

また、「Help」と言ってから会話が途絶えたり、しばらくの間操作がなかったりすると、自動緊急アシスタント機能が作動し、無事の確認を行うようになっている。

つまり、Kanegaは物忘れや体力の衰えがみられる高齢者の普段の生活をサポートしつつ、万が一の事態にも対応するスマートウォッチ。これは、特に一人暮らしをする高齢者にとっては心強いものとなり、またその家族にも安心感を与えるものだろう。
・使用は米国内でのみ
開発を手がけたスタートアップUnaliWearは現在、Kickstarterでキャンペーンを展開していて、Kanega watch 本体と3カ月間のモニタリング料のセットが279ドルとなっている。ただし、Kanegaは米国内での使用を前提としている。

今後は米国だけでなく日本でも晩年を一人で過ごす人の増加が予想される。Kanega watchにしろ、ロボットにしろ、高齢者の生活をサポートするスマートガジェットの需要は先進国を中心に急速に拡大するのかもしれない。

Kanega watch/Kickstarter