『ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美』展が、3月21日から東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催される。
サンドロ・ボッティチェリは、『ヴィーナスの誕生』や『春』などで知られる初期ルネサンスの画家。15世紀のイタリア・フィレンツェでは、メディチ家の寵愛を受けたボッティチェリをはじめ、多くの芸術家たちが銀行家などのパトロンから支援を受けて活動した。
同展では、ルネサンス誕生の原動力となった当時の金融業の繁栄と近代のメセナ活動に通じる文化支援活動の原点を、約80点の絵画、彫刻、工芸、資料などから紐解いていく。また、イタリア政府の「門外不出リスト」に登録されているという日本初公開の『聖母子と洗礼者聖ヨハネ』や、ウフィツィ美術館所蔵の横幅5メートルに及ぶフレスコ画『受胎告知』などボッティチェリの作品10数点が展示される。なお、『聖母子と洗礼者聖ヨハネ』の展示は5月6日までの期間限定となる。