WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコは6日、シェイクダウンが行われ、フォルクスワーゲンのセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)がトップタイムを記録した。
WRC第3戦メキシコは、今シーズン初の本格的なグラベルラリー。気温が25度を超え、海抜2800メートル付近の高地を走行することから、ドライバーだけでなくマシンにとっても過酷なラリーだ。
そんな第3戦メキシコのスタートを前に行われたシェイクダウンでトップタイムを記録したのは、開幕から2連勝中のオジェ。オジェは5本中4本目の走行で、トップタイムとなる3分47秒6を記録している。
「シェイクダウンのフィーリングはとても良かった。でも、金曜日と土曜日は1番手出走になるから、簡単にはいかないだろう」とオジェ。
「1番最初にステージを走ると路面が汚れていて、グリップしなくなってしまうんだ。少しでもグリップレベルを上げるのが僕たちの目標だ。ただ、開幕から2連勝しているから、プレッシャーを感じてはいないよ」
オジェから2.2秒差の2番手につけたのは、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)。ヒュンダイは、高地でも十分なパワーが出せるよう改良したエンジンを第3戦に投入している。
3番手は、シトロエンのクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)が入り、シトロエンのもう1台を駆るマッズ・オストベルグと、第2戦でノーポイントに終わったヤリ-マティ・ラトバラ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が同タイムで4番手となっている。
トレーニング中に肋骨を折り、前戦を欠場したダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)は、シェイクダウンコースの3.6km付近でコースオフ。マシンにダメージはなかったものの、コースに復帰することができず、8番手タイムに終わっている。