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ニッサンGT-R LMニスモ、セブリングでテスト実施も早期に打ち切る

2015年03月05日 22:40  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

アウディとともにセブリングでテストに臨んだニッサンGT-R LMニスモ。コンポーネントに問題を抱えて2日間でテストを打ち切った。
今シーズンからWEC世界耐久選手権のLMP1クラスに参戦するニッサンは今週、アメリカのセブリングでマシンのテストを行っていたが、コンポーネントに問題を抱えたことから早期に走行を打ち切ったと英AUTOSPORT.comが伝えている。

 FFレイアウトを採用したGT-R LMニスモで今季からLMP1クラスに参戦するニッサンは今週、アウディとともにセブリングでのテストを実施。日程的には金曜日まで走行することが可能となっていたが、ニッサンは月曜日と火曜日のみでテストを打ち切った。コンポーネントに問題が発生したということだが、チームのテクニカルディレクターを務めるベン・ボウルビーは、大きなトラブルではないのだと語っている。

「実際のところ、(トラブルは)非常に小さなものなんだ。ただ、ちょうどここにはスペアがなかった」とボウルビー。どのコンポーネントに問題が発生したのかなどの詳細は明かさなかったものの、エンジンマウントに関連するものだという。

 ニッサンはこれまで、オースティンでクリスマス前後に合計9日間のテストを実施。また先月は、フロリダのパームビーチでテストを行っているほか、ノースカロライナにあるミシュランの試験上で直線テストも実施している。ボウルビーは、今回はあえてバンピーなセブリングでのテストを選んだのだと説明する。

「我々は(路面が)非常にスムーズなオースティンで多くの時間を費やしてきた。だから、セブリングのような厳しい環境に来たいと考えていたんだ」

 ボウルビーによると、ニッサンは2日間で68周を周回。マルク・ジェネとオリビエ・プラがステアリングを握ったが、同じくテストに参加していたヤン・マルデンボロ、ハリー・ティンクネル、そしてマックス・チルトンはドライビングを行わなかったということだ。また、ラップタイムは明かされていない。

 ニッサンは、3月末のWEC公式テストに1台で参加することになっているが、そこまでの期間でもう一度テストを行うかどうかは決まっていない。

 なお、15年仕様のマシンをセブリングに持ち込んでいるアウディは今回、本格的な耐久テストではなくマイレージを稼ぐことに集中。またこのテストには、今季からWECのLMP2クラスに挑戦するエクストリームスピード・モータースポーツ(ESM)も参加しており、今季投入するLMP2クーペのARX-04bだけでなく、昨年まで使用していたARX-03bも走らせているということだ。