F1への復活を目指してきたマノー(マルシャ)が、2015年開幕戦から出場することを発表、支援する投資者についても明らかにした。
マルシャは昨年終盤に破綻したものの、先月管財人の管理下から離れることが認められ、今季参戦を目指して準備を進めていた。
2014年型マシンでシーズン序盤を戦う許可が得られなかったため、開幕戦に間に合わせるのは難しいものと思われていたが、2月27日に発表された2015年F1エントリーリストには「マノー・マルシャF1チーム」の名称で掲載された。エンジンの欄にはフェラーリ、ドライバーとしてはすでに発表されていたウィル・スティーブンスの名が「スーパーライセンス取得が条件」という但しがきと共に掲載されている。また、マノー・マルシャF1チームは「2015年テクニカルレギュレーションに全面的に従わなければならない」という条件も記されている。
序盤数戦を欠場するのではとの推測もあったマノーだが、4日、開幕戦から参戦することを発表した。また、チームが管財人の管理下から離れたこと、新たな投資家は、エネルギー会社オボの創設者、スティーブン・フィッツパトリックであること、暫定チームチェアマンに、スーパーマーケットのセインズベリーでCEOを務めたジャスティン・キングが就任することも発表された。
マルシャでスポーティングディレクターを務めたグレーム・ロードンが、今後チームのプレジデント&スポーティングディレクターの役割を果たす。
チームは、2015年レギュレーションに完全に従った暫定マシンでシーズン序盤を戦い、昨年デザインに着手した2015年型マシンをシーズン途中で導入するということだ。
ロードンは今週中に最終的なクラッシュテストを行い、開幕戦が行われるメルボルンに送り出すと述べた。
「ディニントンでマシンの準備を行っているが、作業は全体的に予定どおりに進んでいる。ほとんどのものは金曜の航空便で送り、直前まで細かいものを送り出していく予定だ」
チームは、ふたり目のドライバーについては間もなく決定すると述べている。