フランスのオレカは2日、今シーズンから供給を開始するクローズドLMP2『オレカ05』をシェイクダウンした。ステファン・サラザンが走行を担当し、良好な感触を語っている。
レーシングチームとしてだけでなく、現在はレーシングコンストラクターとしても存在感を見せているフランスのオレカは、今季に向けてクローズドタイプのオレカ05を開発。WEC世界耐久選手権ではKCMGが、ヨーロピアン・ル・マン(ELMS)ではティリエ・バイ・TDSレーシングが導入することが決まっている。
シェイクダウンはポールリカール・サーキットで行われ、2000年台前半からオレカとの関係をもっているサラザンがステアリングを握った。使用されたのは、KCMGがWECに投入する車両で、ニッサンエンジンを搭載して走行を行った。
シェイクダウンを終えたサラザンはマシンについて、「堅実なクルマ」、「タイトなセクションで非常に機敏」と評価するとともに、次のようにその感触を語っている。
「ステアリングを握って、すぐにとても快適だと感じたよ。マシンの挙動は安定していた。反応の良いマシンというのはドライバーにとっては素晴らしいものなんだ」
オレカのテクニカルディレクターを務めるデイビッド・フロウリーも、今回のシェイクダウンを「ポジティブなもの」と評価している。
「すべてのプログラムをこなし、セッションも充実していた。細かいは調整点というのは常にあちこちにあるものだが、我々がこのシェイクダウンで目にしたのは良い兆候だったよ」