マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、開幕戦オーストラリアGPを欠場せざるを得ないのは辛いとコメントした。アロンソはテスト中のクラッシュで脳震盪を起こしたため、医師の忠告に従ってレース出場を見合わせることになった。
バルセロナテスト1回目の最終日である2月22日、アロンソはターン3のウォールにヒットし、脳震盪を起こした。ヘリコプターで病院に搬送され、検査が行われた結果、けがは見られなかったが、アロンソは安静な状態に置かれ最終テストも欠席していた。
マクラーレンは3日、アロンソが開幕戦オーストラリアGPを欠場することを発表した。
徹底的な検査が行われ、一番最近では先週土曜夜にも検査がなされた結果、医師は、医学的に身体になんら異常は見られず、けがは一切なく、神経および心臓に関しても完全に正常であると診断した。
一方で担当医師は、脳震盪を起こしたアスリートに対する通常の医療処置として、脳に重篤な障害を引き起こしたり死亡につながる可能性があるセカンド・インパクト・シンドロームを避けるため、十分な時間がたたないうちに再度衝撃を受ける危険を最大限に避けなければならないと述べ、オーストラリアGPに出場すべきではないとアドバイスしたという。
アロンソは開幕戦を欠場しなければならないのは辛いが、医師の忠告に従うと述べている。
「オーストラリアに行けないのは辛いけれど、(医師の)忠告を理解している。(脳震盪を起こしてから)21日未満で再度衝撃を受けることは『絶対避けなければならない』のだ」
医師のサポートのもと、アロンソはすでに第2戦マレーシアGPでの復帰を目指してトレーニングを始めているということだ。
オーストラリアGPではアロンソの代わりにテスト&リザーブドライバーのケビン・マグヌッセンが出場する。