WRC世界ラリー選手権に参戦するロバート・クビカ(フォード・フィエスタRS WRC)は、2月に開催された第2戦スウェーデンが自身のWRCキャリアのなかで、もっとも成長できたラウンドだったと語った。
今季のWRCに参戦するべく、自らの名前を冠したチーム“RKワールドラリーチーム”を立ち上げたクビカ。チームにとって2戦目となるラリー・スウェーデンで複数のステージを制覇したものの、デイ1にドライブシャフトを破損、さらにターボのブースト圧が規定値より高かったことが発覚し、5分のタイムペナルティを受け、最終的に総合19位で第2戦を終えている。
結果として下位に沈んでしまったもの、クビカは「今年のラリー・スウェーデンは、僕にとってベストなラリーのひとつだった」と英AUTOSPORT.comに語っている。
「ドライブシャフトにトラブルが起きてしまったことが、とても悔しいよ。あのトラブルがなければ、想像もしていなかったような素晴らしい結果を手にしていただろうからね」
「去年のラリー・スウェーデンは、まったくいい結果を残せなかった。だけど今年は、(オット・)タナクと順位争いをして、彼の前に出ることもできた。僕たちにとっては、十分すぎる結果だったよ」
クビカは、今週末の第3戦メキシコから第4戦アルゼンチンまで6週間の時間があり、この間にチームのパフォーマンスが大きく向上するだろうとつけ加えた。
「まだ改善すべき点が残っているけど、第2戦スウェーデンと第3戦メキシコは、スケジュールがとてもタイトだった。マシンを修理してメキシコに送り出すのが精一杯だったよ」とクビカ。
「ラリー・メキシコが終われば、スケジュールに少し余裕ができるから、マシンの改善に取り組むことができると思う」
さらにクビカは、第2戦で起きたターボのアクシデントでアドバンテージを得ることはなかったとコメントしている。
「ブースト圧が規定値を超えたのは、ほんの一瞬だったんだ。このトラブルの解決策をみつけるために、原因を突き止める必要がある」
「ただ、アドバンテージを得ることはなかった。もちろん、わざとやったわけでもないよ」