FIAは、F1ドライバーがシーズン中にヘルメットデザインを変更することを禁じる規則を公表、2015年F1に新規則が導入されることが正式に明らかになった。
F1上層部においてドライバーがシーズンを通して同じデザインのヘルメットを使用しなければならないという規則を取り入れることで合意に達していたことはすでに分かっていたが、最近発表された2015年F1スポーティングレギュレーションにヘルメットデザイン変更禁止に関する文言が付け加えられ、その詳細が明らかになった。
第21.1条には次のように記されている。
「ドライバーたちがコース上にいる際に他のドライバーと区別されやすくするため、各ドライバーのクラッシュヘルメットにはチャンピオンシップシーズンのすべてのイベントで、実質的に同じカラーリングを使用しなければならない」
これまでドライバーたちは特別なグランプリにスペシャルデザインを使用するなど、自由にヘルメットのデザインを変えてきたが、それが正式に禁じられることになった。レギュレーションには「実質的に同じカラーリング」を使わなければならないと定められており、小さなデザイン変更や新しいスポンサーロゴを加えるといったことは許されるものとみられる。
ファンにとってより魅力的なF1にするための議論を続けているF1上層部は、シーズンを通してヘルメットデザインが固定されることで、観戦するファンがドライバーを認識しやすくなると考えて新規則導入を決めた。しかしこれまでヘルメットデザインを頻繁に変えてきたセバスチャン・ベッテルは反発を示しており、デザインを変えることで科せられるペナルティが少額の罰金程度である場合には、それを払ってでも変えたいと発言していた。