F1の上層部は、今後の事故調査に役立てるため、2016年からハイスピードカメラの搭載を義務付ける新たなレギュレーションに取り組んでいる。
先週、カタルニア・サーキットで起きたフェルナンド・アロンソのクラッシュは、アクシデントの場面を捉えた鮮明な映像が少なかったことで、さまざまな憶測を呼んだ。
唯一、アロンソのクラッシュを捉えた映像がサーキットの監視カメラによって記録されていたが、その映像は低画質なものだった。
ハイスピードカメラの搭載を義務化するレギュレーションが来月の世界モータースポーツ評議会で承認されれば、テストやレースで起こるそのような不確実な状況を一掃できると考えられている。
この案は、すでにF1上層部とチームの指示を得ており、アロンソのクラッシュが起きる数日前に開催されたF1委員会で可決されている。
2016年に向けて提案されている新しいスポーティング・レギューションには、次のように記されている。
「それぞれのクルマには、事故の分析を目的にFIAが仕様を決定、指定したサプライヤーにより製造されたハイスピードカメラが装着されなければならない」
「これは、複数のチームが参加するイベントおよびすべてのテストでクルマに装着されていなければならず、チームはそれが常に正常に作動するよう最善を尽くさなければならない」
「またカメラはFIAの指示に沿って取り付けなければならない」
またFIAは、ドライバーがクラッシュした際のデータをより多く集めるために、イヤホン式の加速度センサーの装着も義務付けたいと考えている。
次回の世界モータースポーツ評議会は、3月20日にジュネーブで開かれることになっている。