ミハエル・シューマッハーの息子、現在15歳のミック・シューマッハーが2015年ドイツF4選手権で四輪レースデビューを飾ることになった。
ミックの所属チームは、ファン・アメルスフールト・レーシング。2014年はマックス・フェルスタッペンを擁してヨーロッパF3を戦い、フェルスタッペンはF3ルーキーながらシリーズ3位と活躍し、F1シート獲得につながった。なお、マックスの父であるヨス・フェルスタッペンは1994年ベネトンに所属、ミハエル・シューマッハーのチームメイトおよび出場停止中の代役を務めていた。
ミックが参戦する、ADACドイツF4選手権はタトゥース・アバルトのマシンによる新しいシリーズで、4月25~26日にオッシャースレーベンで開幕する。
ミックはカート時代、シューマッハーという名前で注目されるのを避けるため「ミック・ジュニア」や「ミック・ベッチ(母コリーナの旧姓)という名前で参戦していた。
2014年はCIK-FIA世界選手権とヨーロッパKFジュニア選手権で、英国人のエナーム・アーメッドに次ぐ2位となり、大きな成功を収めた。
ミックはフランスF4選手権のマシンで四輪テストを初体験。その後、2014年のクリスマス前にバレンシアでドイツF4選手権のマシンをイェンツァー・モータースポーツでドライブした。同時期に、そこでF3を走らせていたのがファン・アメルスフールト・レーシングで今回の契約につながった。
チームボスのフリッツ・ファン・アメルスフールトは「テストで彼のスキルを確認して、今季の成果を楽しみにしている。近年はドイツのジュニアカートチャンピオンと2位のドライバーに我々のシミュレーターでテストする機会を与えるのが恒例となっており、それがきっかけで2014年の秋にミック・シューマッハーと出会うことになった。彼は我々の本拠地で1日たっぷりとシミュレーターを体験し、その後バレンシアのテストでも彼の走りを見て、今季ともにADACドイツF4選手権を戦うことになった」と語る。
ミックの叔父で、ミハエルの弟である元F1ドライバー、ラルフ・シューマッハーはドイツのミュッケ・モータースポーツに深く関わっているため、ミックがファン・アメルスフールト・レーシングと契約したことには驚きの声もあった。