SARD Racingから今季スーパー耐久のST3クラスに参戦することになった柴田優作(左)と片山義章(右) スーパーGT500クラスなどに参戦しているサードは2日、今シーズンのスーパー耐久シリーズのST3クラスにレクサスIS350で参戦することを発表し、ドライバーとして柴田優作と片山義章の2名を起用したことを明らかにした。
今年も引き続きLEXUS TEAM SARDとしてGT500に参戦するほか、新たにスイスのチーム・モランドとタッグを組んでWEC世界耐久選手権のLMP2クラスにも挑戦するサード。昨年は元F1ドライバーの野田英樹が主宰するNODAレーシングアカデミー(NRA)との連携により『SARD Racing Project』を立ち上げ、今季はそのプロジェクトのもとでFIA-F4とS耐にも参戦することを発表していた。
今回の発表では、ST3クラスにIS350で臨むことが明かされたほか、ドライバー2名も決定。昨年の全日本ジムカーナ選手権SA2クラスでチャンピオンを獲得し、同シリーズでは6年連続の戴冠を果たしている柴田と、入門フォーミュラでの経験がある若手新人ドライバーの片山が起用されることとなった。
1日には、ツインリンクもてぎで開催されたシリーズ公式テストでふたりがマシンをドライブ。レインコンディションながら、両ドライバーともに安定したラップを刻み、マシンセッティングも順調に進んだということだ。最後は、クラス4番手(総合14番手)のタイムでテストを終えている。
昨年のS耐にスポット参戦し2戦を戦った柴田は、「このテストで初めてIS350のステアリングを握ったのですが、レインコンディションながらも、とても良いフィーリングでテストができました。クルマも順調に仕上がってタイムが上がっていき手応えを感じています。フル参戦最初の挑戦の年からチャンピオンを狙っていきたいと思います」と意気込みを見せる。
一方、「初めてスーパー耐久シリーズに参戦することになり緊張していますが、ワクワクしています」と語るのは片山。「テスト終盤はタイムを安定して出すことができ、運転していてとても楽しく、もっと走っていたい感じでした。自分のドライビングは、まだまだ詰められる所がたくさんあるので、しっかりと開幕までに準備していきたいと思います」とS耐デビュー戦を見据えた。
チームは、今月29日にもてぎで開催される開幕戦に向け、この後も何度かのテストを予定している。さらにもう1名ドライバーも起用する予定だが、こちらは後日発表されるということだ。
・チーム名:SARD Racing
・参加クラス:ST3
・車両:レクサスIS350
・ドライバー:柴田優作、片山義章、ほか1名は別途決定