28日、神奈川県横浜市の日産グローバル本社ギャラリーで開催されたニッサン/ニスモのモータースポーツ活動計画発表会で、ニスモの宮谷正一社長は、FIA-GT3規定のレーシングカー、ニッサンGT-RニスモGT3がさらにさまざまな活動を行っていくと語った。
ニッサンGT-RニスモGT3は、GT3規定の市販レーシングカーで、2012年に販売を開始。スーパーGT300クラスでは多くのカスタマーが使用するほか、GTアジアやヨーロッパのブランパン耐久シリーズ、イギリスGT等で活躍している。
2015年仕様のニッサンGT-RニスモGT3は、空力を中心に大幅なアップデートが施され、戦闘力もアップ。ライバルチームも「今年のGT-Rは速い」と警戒するほどだ。GT300クラスでは、この日も会場に展示されたB-MAX NDDP GT-Rをはじめ、GT300には「4台が参戦することが確定しています」という。
また、2月にはバサースト12時間で総合優勝を飾り「幸先の良い結果(ニスモ宮谷社長)」を得たが、その立役者となった千代勝正は、今季もブランパン耐久シリーズ、スーパーGTと参戦。また、GT-Rは今年もニュルブルクリンク24時間に2台が挑戦。「総合優勝を狙っていく」ことになる。
ブランパンGTシリーズでは、さらにドイツのMRSからGT-Rの参戦が決定。このマシンには、かつてレーシングドライバー、チームオーナーとしてツーリングカーレースやスポーツカレースで大活躍した故トム・ウォーキンショーの息子、ショーン・ウォーキンショーがドライブすることが決まっている。
MRSは今季3台のGT-Rを導入する予定で、ブランパンの他にもドイツの激戦のGT3レース、ADAC GTマスターズにも2台が初めて参戦する。また、アメリカで開催されているピレリ・ワールドチャレンジにもGT-Rが登場すると宮谷社長。今季はさらにニッサンGT-RニスモGT3がグローバルに活躍することになりそうだ。