バルセロナにおける最後のプレシーズンテスト2日目、フォース・インディアが初めて2015年型マシンVJM08を走らせ、ニコ・ヒュルケンベルグがステアリングを握った。
フォース・インディアは新車の準備が遅れ、ヘレステストは欠席、次のバルセロナテストでは昨年型VJM07で走行を行っていた。今回のテスト2日目のランチブレーク前にVJM08はコースデビュー、ヒュルケンベルグは77周を走行し、1分28秒412で9位となった。
チームはこの日は新車への理解を深めることを目指し、77周の中で貴重なデータを集めることができたとポジティブな感想を示している。
「とてもいい一日だった。少なくとも走行距離の面でそう言っていいと思う」とヒュルケンベルグ。
「デビューさせてすぐにマシンは信頼性を発揮した。心強いよ。ほぼ午後だけで77周を走れたのはチームが素晴らしい仕事をしたからこそだ。もちろんこれからやらなければならない仕事は多いし、いくつかの面で巻き返しを図らなければならない。でも今のところはとても満足している」
開幕戦までテスト期間はあと2日しか残されていない。新車のデビューが遅れたことによるダメージについて聞かれたヒュルケンベルグは「それはメルボルンに着いてみないと分からないんじゃないかな。今の時点で理論的に語るのは難しい」と答えた。
「理想的な状態ではない。走行時間が多ければ多いだけ、マシンは向上するからね。だけどこれが現実だ」
「僕らチームの強みのひとつはマシンを素早く理解する能力があることだ。開幕戦メルボルンにいい状態で望めるようにできるだけ多くのデータを集める必要がある。明日はさらにロングランに取り組み、タイヤ比較を行いつつ、走行距離を伸ばすつもりだよ」
昨年型と比べてどれだけ進歩したのかはまだ判断できないとヒュルケンベルグは言う。
「マシンの感触はとてもいい。ただ2014年のマシンと直接比較するのは簡単ではないね。冬季テストでのコンディションは特殊だから」
「よくなったエリアもあるし、ほぼ変わらないエリアもある。だから今のところ判断しづらい。純粋に走った感想を言うと、とてもよかったと思う。デビューしてすぐに、ひとつも問題が発生せず、パワートレインもマシンも高いパフォーマンスを発揮していた」