バルセロナにおける最後のプレシーズンテスト2日目、ニコ・ロズベルグがメルセデスF1 W06ハイブリッドで走行、全体のトップタイムをマークした。ライバルたちはその速さに驚きを示しているが、ロズベルグ自身はまだ完璧な状態ではないと示唆した。
27日、ロズベルグは午前中は空力テスト、午後にはセットアップの評価を主に行い、106周を走行、1分22秒792のタイムで全体のトップに立った。
一日を通してセットアップの方向性を見つけるのに非常に苦労したとロズベルグは言う。
「最初は苦労したが、ポジティブな形で終えることができた」とロズベルグ。
「序盤のランでは、セットアップが数値上ではすべてが正しいにもかかわらず、実際にはあるべき状態からかけ離れていた。突然こういう珍しい状況に陥ったんだ」
「理由がさっぱり分からなかったために、今日一日のほとんどを、セットアップを追い求め、正しい方向性を見つけることに費やした。方向性を見定めるのはとても難しかった。オーバーステアがひどく、トラクションがなく、リヤが不安定だった」
「でもセッション終盤になって感触がだんだんよくなってきた。それにソフトタイヤを履いて走ると、当然グリップはあるから、バランスの状態はさほど重要ではなくなる。ある程度いいラップを走ることができるものなんだ」
「最後の2周には満足している。2周とも同じようにかなりいい走りができた。いい形で一日を終えることができたよ」
「僕らのマシンは優れていると確信しているし、マシンにいい感触を持ち始めている。でももちろん、ライバルたちが速いタイムを記録していることも分かっているから、(力関係については)まだ判断できない。僕らは最高のチームで、最高の仕事をして、常に上を目指している。これからも懸命に努力し続けるよ。まだまだやるべきことは多いんだ」