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新しいシェアの形!?自宅をオフィスとして開放する「Hoffice」が世界で流行中

2015年02月28日 10:01  isuta

isuta

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PC1台さえあれば、どこでも仕事ができる時代。 日本でも、特定のオフィスを構えず働く“ノマドワーカー”が増えているが、毎日カフェに長居するのも飽きるし、コワーキングスペースは賃料が気になる…という人もいるのでは? そんな中、ポスト・ノマドとも呼べそうな新しいワークスタイルが、北欧・スウェーデンから世界へと広がりを見せている。 それが、今回ご紹介する“Hoffice”だ。 ・“Hoffice”とは? とある家の大きなテーブルを囲んで、黙々と仕事に励む人々…。 “Hoffice”は、“Home(家)”と “office(オフィス)”を1つにした造語で、家をオープン・オフィスとして無料公開するコミュニティだ。 それぞれの“Hoffice”は、インターネットを通じて1日単位で参加者を募集しており、初対面同士が集まることも多い。 創始者のChristofer Franzenさんは、もともと大学院で効率的な働き方を研究していたのだが、卒業後カフェや自宅で独り働く日々に疑問を感じ、仲間の家で一緒に働くことに。 その取り組みが、ノマドワーカーの間にクチコミで広がり、自然とネットワークが形成され始めたという。 ・その魅力は?-集まることで、効率的に働ける 家に集まると、ついおしゃべりに興じて集中できないのでは?と思ってしまうが、“Hoffice”には効率的に働くためのルールがある。 推奨人数は10人以下、45分のセッションと15分の休憩を繰り返すスタイルで、メンバーは各セッション前に目標を宣言しあい、終了後に達成度合をチェックする。 この緊張感のお陰でかなり集中できるそうで、さらに異業種の人々との偶然の出会いが、新しいアイデアやビジネスを生み出すきっかけになることもある。 ・ブレイクタイムにはアクティビティも また、ブレイクタイムにも特色が。メンバーの得意分野や立地を活かし、ヨガ講座やトランポリン教室、屋外散策、ゲーム大会などが開催される。 この時間ばかりは、大人も全力で遊びを楽しみ、次の45分に向けて気分をリフレッシュする。 また、ランチタイムには皆で費用を負担しあい、ブッフェなどを開催するのが一般的。 午後もセッションとブレイクを繰り返すと、ついに1日のタスクをクリア!晴れ晴れとした気持ちで、仕事を終えることができるというわけだ。 ・参加方法は? 参加方法は簡単で、自分の都市の“Hoffice”用Facebookページに登録し、各日程の申し込みをするだけ。 自宅で“Hoffice”を始めたい人は、まず他の“Hoffice”のメンバーとなり、運営システムや心得を学んだうえで、新たにFacebookページを作成するという流れだ。 晴れて“Hoffice”のオフィシャルサイトに承認されれば、世界中の誰もがあなたの“Hoffice”を見つけることができ、地元の人だけでなく、旅行中のワーカーがふらりと立ち寄る、なんてこともあるかもしれない。 ・ヨーロッパやアジアでもスタート この新しいワークスタイルは、すでにヨーロッパ諸国をはじめ、アメリカ、台湾などにも広がりを見せている。 シェア精神と信頼を基盤にしているため、セキュリティ上の不安はあるものの、この取り組みがどんな発展を遂げるか、気になるところだ。 インターネット環境や少しのワークスペースさえあれば、誰でもすぐに始めることができるので、ぜひ日本のノマドワーカーの皆さんもトライしてみては? Hoffice http://hoffice.nu/en/