27日にマクラーレン・ホンダMP4-30で101周を走りこんだジェンソン・バトンが、チームにとっては1000周を成し遂げたようなものだと語った。
マクラーレンは相次ぐトラブルのため、ヘレステストで79周、バルセロナテスト1回目で124周しか走行できておらず、今回のテスト初日もわずか7周でマシンを止めていた。これまで1日で走った最大周回数は1回目のバルセロナテスト2日目にフェルナンド・アロンソが達成した59周だった。
しかしバトンは27日、セッションが終了する直前に電気系トラブルのためにマシンを止めたものの、1日の中で101周を走行し、1分25秒590で5番手となった。
「まだやるべきことは多いが、今日はいい一日だった」とバトン。
「これほどテスト走行時間を失っていると楽な状況ではないが、今日は作業がはかどったし、役立つ情報をたくさん得ることができた」
「自分たちが最速ではないことは分かっているけれど、(開幕戦の)オーストラリアに着くまでに大きく向上するのは間違いない」
バトンはこの約100周は自分たちにとっては1000周のように感じると述べている。
「101周走れて嬉しい。今日は信頼性が高かった。ものすごく大きな前進だし、チーム全員が本当に努力した」とバトンは言う。
「タイミングスクリーンを見ると、今の僕らに十分な速さがあるとは全く言えない位置にいるけれど、大きく進歩している。あと2日でさらに改善できるだろう」
「ほとんどのチームにとって100周走ることは何でもないことだが、僕らにとっては1000周を達成するようなものだ。このパッケージから学ぶべきことが山のようにあるんだ」
残り2日間のテスト期間でマクラーレン・ホンダはエンジンパフォーマンスの向上とMP4-30のセットアップ作業を進めなければならないとバトンは述べた。
「パワーユニットに関して達成できることはもっとある。大きく進歩してきたが、まだ先は長い」とバトン。
「まだセットアップ作業はあまり行っていない。空力パーツ、ライドハイト、フロントウイングのテストのためにたくさんの走行を繰り返せばタイムが大きく向上する。開幕戦に向けていい仕事ができれば、セットアップによってコンマ数秒向上するだろう」
「僕の走り方に合わせてマシンを仕上げるために大量のセットアップ作業に取り組む必要がある。だからこそ(テスト最終日の)日曜は順調に進めなければならない」
「感触はまあまあいいが、まだやるべき作業が残っている。自分たちがいるべき位置にたどり着いていないのは確かだからね」