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メルセデス驚速、マクラーレン・ホンダは101周走る/F1バルセロナテスト2日目

2015年02月28日 07:00  AUTOSPORT web

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この冬初めてソフトタイヤで計測ラップを行ったメルセデスは1分22秒台に入れ、ライバルに大差をつけた
27日、バルセロナ(スペイン)で行われた第3回F1合同テスト2日目は、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。

 合同テストも残り3日となったこの日は、実に6チームのマシンが100周以上を走り、そこにようやくマクラーレン・ホンダも加わった。また、フォース・インディアも待望の新車『VJM08』をデビューさせるなど、各チームとも残り少ない一日を慌ただしく過ごすこととなった。

 そのなか、ライバルを圧倒する速さを見せたのがロズベルグの駆るメルセデスだ。この冬初めてソフトタイヤで計測ラップに臨んだロズベルグは、前日ウイリアムズが同じソフトで記録した最速タイムをコンマ7秒以上も上回る1分22秒792を記録し、この日2番手につけたウイリアムズのバルテリ・ボッタスにも、約1.2秒の大差をつけた。

 ただ、テスト後のロズベルグは、何度もオーバーステアに見舞われ、リヤのトラクションも悪かったと、セットアップへの懸念を表明。しかしながら、ロングランとレースシミュレーションもこなしたメルセデスは、合計106周をカバーするなど前日のトラブルをきっちり克服している。

 2番手ウイリアムズに続いたのは、午前中にソフトタイヤでトップにつけたザウバーのフェリペ・ナスル。新しい空力コンポーネントを本格的に導入するとしていたフェラーリは、セバスチャン・ベッテルが空力テストとロングランに取り組んで最多の143周を走行、4番手につけた。

 この日ようやくロングランにこぎ着けたマクラーレン・ホンダが5番手。朝から順調にテストプログラムを消化したジェンソン・バトンは、午後に15周程度のロングランを2本走ると、ピットストップ練習やメカニカルバランスの評価にも取り組み、合計101周をカバー。最後は、電気系のトラブルでコース上にマシンを止めてしまったが、今年初めて生産的な一日を過ごしたチームは、明日の走行でケビン・マグヌッセンを走らせることを明らかにしている。

 140周を走ったロータスのパストール・マルドナドが6番手。続く7番手のマックス・フェルスタッペンも139周を重ねたが、トロロッソSTR10は残り約1時間のタイミングで電気系のトラブルに見舞われ、チームは一足早く走行を切り上げた。

 合同テスト最終日となったダニール・クビアトは、レッドブルRB11で84周を記録。午後は中盤にセンサートラブルで多少の時間をロスしたが、その他は新しいパーツおよび空力の評価、ショート&ロングランと様々な作業をこなした。

 お昼前に新車をコースに送り出したフォース・インディアは、ニコ・ヒュルケンベルグがVJM08の初走行にも関わらず77周を重ねている。