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「画鬼」と呼ばれた絵師・暁斎の画業と英国人弟子の師弟愛を紹介、『画鬼・暁斎』展

2015年02月25日 22:10  CINRA.NET

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河鍋暁斎『鳥獣戯画 猫又と狸』画稿 不詳 河鍋暁斎記念美術館蔵
絵師・河鍋暁斎と建築家ジョサイア・コンドルの作品を紹介する『画鬼・暁斎-KYOSAI 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル』展が、6月27日から東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される。

幕末に生まれ、その絵に対する貪欲な姿勢から「画鬼」と呼ばれた暁斎。6歳で浮世絵師の歌川国芳に弟子入りし、9歳から18歳まで狩野派で正統的な修行を受けた後、幕末から明治にかけて数多くの作品を発表した。三菱一号館を設計したイギリス人建築家のコンドルは、明治政府に招かれて1877年に来日。日本美術愛好家としても知られ、暁斎に弟子入りして絵を学んだほか、暁斎の作品を海外に紹介した。

前期と後期の2期で構成される同展では、三菱一号館美術館の開館5周年を記念し、アメリカ・ニューヨークのメトロポリタン美術館が所蔵する暁斎の水墨画『金魚と遊ぶ子供たち』などが約100年ぶりに日本国内で展示されるほか、国内外の名品約120点を展示。狩野派を引き継ぎながら、浮世絵や江戸の諸派を取り込んだ暁斎の幅広い画業や、コンドルの業績、2人の師弟愛などを紹介する。

また、同展の開催を記念して、山下裕二(明治学院大学教授)、俳優の井浦新、河鍋楠美(河鍋暁斎記念美術館館長)を迎えた記念講演会や、画家・山口晃の講演などが開催。参加方法などの詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。