WRC世界ラリー選手権でフォルクスワーゲン・ポロR WRCをドライブしているヤリ-マティ・ラトバラは、ポイントランキングで首位から34ポイント差の4位につけているものの、シーズン前半はミスをする余裕があり、まだ挽回できると考えていると語った。
WRC第2戦スウェーデンで、ポイントランキング首位のセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が勝利し、開幕2連勝を達成した一方で、ラトバラはデイ1に大きくタイムをロス。ノーポイントに終わり、ランキング4位まで後退している。
しかしラトバラは、今季の出走順に関するレギュレーションにより、シーズン前半のミスはダメージが少ないと考えていると語った。今季のレギュレーションでは、ランキング首位のドライバーが、デイ1とデイ2の全ステージで、1番目に出走しなければならない。
「去年、僕はポイントランキングトップで第3戦メキシコへ向かった。でもタイトルを獲得できなかったよ」とラトバラは英AUTOSPORT.comに対しコメントしている。
「今年はランキング4位で第3戦メキシコへ向かうから、タイトルを獲得できるに違いないよ!」
「このあとは、メキシコ、アルゼンチン、サルディニアとグラベルラリーが続く。ここでは出走順が遅いほうが有利になるんだ。第7戦ポーランドまでにランキング首位争いができていれば問題ないよ。ポーランド以降はターマックラリーが多くなるし、グラベルラリーも出走順の恩恵を受けにくい場所が増えてくるから」
「基本的に、シーズン前半はミスをしても問題ないと思うんだ。後半戦でのミスは致命的だけどね」
ランキングトップのオジェは、第2戦スウェーデンでミスをすればメキシコで有利な出走順になることを知りながら、優勝するために危険を冒したことを認めた。さらに、この勝利は理想的な結果であり、ラトバラに対してプレッシャーを与えることができたとつけ加えた。
英AUTOSPORT.comに対しオジェは「ヤリ-マティ(・ラトバラ)は第3戦メキシコでミスできないし、これ以上ポイントを取り逃すわけにもいかないから、かなりプレッシャーを感じていると思う」とコメント。
「スウェーデンで勝ったことで、僕は心理的に余裕ができたよ」