2015年F1ではドライバーがヘルメットデザインをシーズン中に変更することが禁止される見込みだが、セバスチャン・ベッテルは今後もさまざまなデザインを使用し続けたいと語った。
F1コミッションは先週、ドライバーがシーズン中にヘルメットデザインを変更することを禁止することで合意したと伝えられている。FIA世界モータースポーツ評議会で承認を受けた後に、正式に今季規則が変更される見込みだ。
ファンにとってより魅力的なF1にするための議論を続けているF1上層部は、シーズンを通してヘルメットデザインが固定されることで、観戦するファンがドライバーを認識しやすくなると考えている。
これまでベッテルはヘルメットデザインを頻繁に変えており、キャリアの中で90種類以上のデザインを使用してきた。
バルセロナテストに出席したベッテルは、ヘルメットを変えることで科せられるペナルティが少額の罰金程度である場合には、それを払ってでもデザインを変えたいと語った。ただし昨年までほどの頻度では変えないつもりだとも示唆している。
「この難しい時期に合意した問題がこれ(ヘルメットデザインの変更禁止)だとはね!」とベッテル。
「ペナルティがどうなるのか知らないけれど、チャリティー資金のために少額の罰金がとられるということなら、今後もヘルメットを変えたいと思う」
ヘルメットデザイン変更の禁止について、レッドブルのダニエル・リカルドは「僕はそれほど気にしない。目新しいデザインはなくなりつつあるし、同じものを使わなければならないのならそうする」と述べている。
ウイリアムズのフェリペ・マッサは、基本的にはドライバーは同じデザインのヘルメットを使うべきだという考えを示しながらも、それを強制されるのは間違っていると述べている。
「僕はヘルメットデザインを変えるという考えは好きじゃないんだ。ヘルメットは僕らにとって顔のようなものだ。だから(頻繁に変えるのは)いいことではないと思う」とマッサ。
「ドライバーはそれぞれ特有のカラー、ヘルメット、デザインを使わなければならない。遠くから見ている人たちでも誰が走っているのか分かるようにね」
「ただそれを禁止するという考え方は好きではない。ドライバーの判断に任せるべきだ」
「今後数年、何が決められるのだろう? 髪型についての規則まで作らなければならないのか?」
「いいことじゃないと思う。ただ僕は(ヘルメットデザインを)変えるつもりはない。それは自分が変えたくないからだ」