『マグリット展』が、3月25日から東京・六本木の国立新美術館で開催される。
ベルギー出身のルネ・マグリットは、20世紀美術を代表する芸術家のひとり。シュルレアリスムの作家として知られ、言葉やイメージ、時間や重力といった思考や行動を規定する要素を取り払った独特な芸術世界を作り上げた。
日本おけるマグリットの本格的な回顧展としては、2002年以来、約13年ぶりの開催となる同展では、2009年にベルギー王立美術館とマグリット財団がブリュッセルにオープンさせたマグリット美術館の全面的な協力のもと、世界10か国以上から集まった約130点を展示。初期からシュルレアリスムに傾倒した時期、戦時中や戦後、晩年までの作品を時系列に紹介し、マグリットの思考や創造の過程、作風の変遷を辿る。なお同展は、7月11日から京都・京都市美術館に巡回する。