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もてぎで2台のニッサンGT-RニスモGT500がテスト。15仕様は空力さらに進化

2015年02月24日 16:50  AUTOSPORT web

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ツインリンクもてぎでテストを行ったMOTUL AUTECH GT-R。カモフラージュ模様の部分が規定で改良できる部分だ
24日、ツインリンクもてぎでスーパーGT500クラスに参戦する2台のニッサンGT-RニスモGT500がテストを開始した。そのうちの1台、MOTUL AUTECH GT-Rは2015年仕様の空力を装着しており、大きくリファインされている。

 この日もてぎで走行を開始した2台のGT-Rは、ミシュランタイヤ装着のMOTUL AUTECH GT-RとS Road MOLA GT-Rという2台。24日は朝から曇天模様で、前日までの雨が残り路面はセミウエット。ただそんな中でも、5~10周程度でピットイン~アウトを繰り返しながら、2台は走行を重ねていった。

 2台のGT-Rのうち、S Road MOLA GT-Rは本山哲と柳田真孝がドライブ。エアロは2014年仕様のままだが、カラーリングが変更されるのかドア後部がメタリックレッドになっており、ゼッケンベースがドアとドア後部の2カ所に見られる。

 もう1台は昨年王者の松田次生とロニー・クインタレッリがドライブしたMOTUL AUTECH GT-R。ただ、こちらは空力改良が可能な前後フェンダーとデザインライン下部がカモフラージュされており、一見その形状は分からない。

 しかし撮影した画像を拡大してみると、そのディテールは同時に走行したS Road MOLA GT-Rとは大きく異なり、2015年仕様であることが分かる。フロントフェンダーの造形もわずかに異なるほか、デザインライン下部のサイドダクト部分の形状が大きく変化している。

 カモフラージュのため細かなディテールは分からないが、フロントホイールハウスから抜けたエアが翼型のような膨らみに沿って抜け、リヤフェンダーに向け上方に向かっていっているように見える。

 リヤフェンダーも、昨年モデルは大きくえぐられたような形状となっていたが、そのえぐりがゆるやかに。フェンダー後端のフェンスは健在で、シェブロンノズルと言われる段状の切り欠きも写真の角度によって視認できた。ディフューザー左右のボックスも形状が変わっているほか、小型カナードが確認できる。

 さらにボンネットもエアアウトレットのフィンの数が異なっていたりと、2014年規定で改良可能な範囲の中でリファインが行われた様子がうかがえた。なお、この日は午後に向けて路面は乾いていき、2台のGT-Rはドライコンディションで非常に快調にテストプログラムを消化していくことに。トラブルらしいトラブルが感じられなかったのが非常に印象的だった。

 2014年はMOTUL AUTECH GT-Rがチャンピオンを獲得したが、今季ニッサン勢が目指すは連覇。その目標に向け、非常に順調な仕上がりが感じられた。