ベライゾン・インディカー・シリーズに参戦している佐藤琢磨は、今季からアメリカン・モータースポーツにエントリーする古巣カーリンの挑戦に対し、「素晴らしいニュース」と称賛している。
英国の名門チームであるカーリンは、ヨーロッパとアメリカのモータースポーツの架け橋となるべく、今季からインディライツに参戦し、2016年のインディカー参戦を目指している。
2001年にカーリンからイギリスF3に参戦し、チームに初タイトルをもたらした佐藤琢磨は、英国オートスポーツの取材に対し、「チームがアメリカに来て、新しい挑戦を見られることは非常に嬉しいですね。トレバー・カーリンはF1を含むすべてのものを経験し、F1以外のすべてで勝利を収めてきた」
「オーバルレースは、エンジニアやドライバーにとって、とても深い哲学です。信じられないかもしれませんが、いくつかのケースではたぶんF1よりも詳細ですよ。彼らがそのおもしろさに驚くと思っています。しかし、彼らがいつか成功し、チームを優位にしていく情熱を持ち合わせていると確信しています」
「2001年に乗った僕のF3カーが、トレバーのオフィスにまだあることが嬉しいし驚きですね。彼は多くのチャンピオンをみているが、それでもその年を気にしてくれている。彼のアメリカでの成功を願っているし、もし僕にサポートすることがあれば、していきたいですね」と琢磨は語る。
2015年はインディライツに参戦するカーリン。2016年からのインディカー参戦に向けて、昨年マルシャからF1に参戦していたマックス・チルトンが開発プログラムに加わることがすでに発表されている。