6年ぶりにWTCC世界ツーリングカー選手権へフル参戦するリカルド・リデル(ホンダ・シビックWTCC)は、ニューマシンのデリバリーが遅れたことで、開幕からの数戦をテストに費やすことになるだろうと語った。
昨シーズン、チャンピオンを獲得したシトロエン・CエリーゼWTCCに対し苦戦しマニュファクチャラーランキング2位に終わったホンダは、シビックのパワー不足を補うべくエンジンに多数のアップデートを施しているが、例年よりもオフシーズンが短く、開発に費やすことができる時間が短くなっている。
新型シビックのデリバリーが遅れたため、リデルは先週バルセロナで行われたWTCC公式テストを欠席。3月のWTCC開幕戦アルゼンチンまでにシェイクダウンテストを実施する予定だ。
リデルは「マシンを理解するには、異なるサーキットで5日間か6日間、テストをする必要がある」とコメント。
「開幕からの数戦をテストの時間に割くだろう。第2戦モロッコが終わって、ヨーロッパラウンドが始まる前に何日間かテストをしたいね。6月にはライバルと同等のペースが刻めるんじゃないかな」
2009年から6年ぶりにWTCCにフル参戦するリデルは今季、ホンダ・スウェーデンの支援を受け、NIKAレーシングからWTCCへ参戦する。
「去年の4月か6月くらいに、チームと契約を結んだ。すでに長い時間をチームと共に過ごしているよ」とリデル。
「またWTCCにフル参戦できることを楽しみにしている。WTCCは良い選手権だ。訪れるサーキットはどこも素晴らしいし、雰囲気もいいんだ」
「僕たちはプライベートチームだから、開発に直接関わってはいない。だけどホンダはマシンをより速く、ほんの少しパワフルにしてくれると信じているよ」
「(ノルベルト・)ミケリスをみれば分かるように、去年ホンダはプライベートチームといい関係を築いている。ホンダは多くのデータをオープンにしているから、そこからいろいろ学べると思うんだ」