FIAは23日、フォーミュラE第2シーズンに参加できる8つのマニュファクチャラーを発表した。
昨年9月に開幕したフォーミュラE最初のシーズンには全10チームが参加していて、全てのチームが同一のマシンを使って戦うことが義務づけられている。しかし、2015-16シーズンはこの規定が緩和され、パワートレインを自由に選ぶことができることになる。このパワートレインには、モーター、インバータ、ギヤボックス、クーリングシステムが含まれる。
参加が許されたマニュファクチャラーは、以下のとおり。
・アプトスポーツライン
・アンドレッティ
・マヒンドラ
・モトマティカ
・ネクステブTCR
・ルノースポール
・ヴェンチュリオートモービルズ
・ヴァージンレーシングエンジニアリング
また、今後のレギュレーションの変更についての方針も明らかになっている。これによると、第3シーズン(2016-17)にはバッテリーが自由化され、第5シーズン(2018-19)までには各ドライバーがレース途中でマシンを乗り換えることなく、1台のマシンで走りきれることを目指すとしている。
FIA会長のジャン・トッドは、今回の発表を受け、次のように語っている。
「フォーミュラEを開始したことは、大成功だった。この革新的で素晴らしい規律は、このスポーツに大きな裏付けを与えた。そして、第2シーズンではメーカーがフォーミュラEの次なる開発ステージに到達する。
かかるコストを調整しながらレギュレーションを段階的に自由化していくことは、技術の革新を促進すると思う。マニュファクチャラーによって選ばれる解決策が、将来のフォーミュラEにおけるテクノロジーの急速な開発に繋がるはずだ。
選ばれたメーカーについては、我々は提出された申請書に非常に満足している。そして、その申請数は、フォーミュラEに寄せられる高い関心を示している」
フォーミュラEホールディングスのCEO、アレハンドロ・アガグも次のように語り、新しいマニュファクチャラーの参加を歓迎する。
「これらのマニュファクチャラーの存在は、フォーミュラEとって非常に素晴らしく、シリーズに対する大きな信頼を示しています。我々の目的は、当初からテクノロジーの競争を促進することでした。しかし、シリーズの主催者としては、最初からそうすることはできません。そこで我々は、テクノロジーを開発し、共に戦う“俳優”を求めることにしたのです。
この戦いを通じて、我々はテクノロジーを改善します。そして、この開発されたテクノロジーで、市販の電気自動車の進歩に寄与したいと思っています。
第3シーズンには、より多くのマニュファクチャラーが加入することになると思います。我々はすでにOEMでも、その他様々なパーツについても、いくつかのメーカーと話をしています」