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アロンソの事故原因は“予測不能な突風”と結論/マクラーレン公式声明

2015年02月24日 06:30  AUTOSPORT web

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フェルナンド・アロンソのマクラーレン・ホンダMP4-30がクラッシュするシーン
マクラーレンF1チームは23日、フェルナンド・アロンソのクラッシュに関する事故調査結果を発表し、コースアウトした際の“予測不能な突風”が原因であったと結論づけた。

「我々は、過去24時間にわたり彼の事故原因を完全に理解するため、フェルナンドのクルマに生じたダメージおよび関連するテレメトリーデータを詳細に分析し、初期段階ではあるものの、いくつかの揺るぎない結論に達することができた」と、この日マクラーレンが発行した声明にはそう記されている。

「彼(アロンソ)のクルマは上り坂になった高速右コーナーのターン3のエントリーでワイドに膨らみ、コース外側に敷かれた人工芝に乗りあげた。そして、それに伴うトラクションの減少で若干の不安定さを引き起こし、コース内に復帰しようとする際に再びトラクションを取り戻したことで、側面からウォールに衝突した」

「我々の調査結果は、この事故が当時サーキットの当該エリアで吹いていた予測不能な突風によって引き起こされたことを示しており、同様の影響は、例えばカルロス・サインツJr.といったドライバーにも影響を及ぼした」

「フェルナンドのクルマがいかなる種類の機械的な故障に見舞われたということを示す証拠は一切ないと断定することができる。また、空力的な圧力の損失がまったく記録されていないことも確認している。著しいレベルのGフォースを受けていたという事実にも関わらず、クルマは少しも空力的な損失を被らなかったことを示している」
「また最後に、事故前や事故の間、その後のいずれにおいても、クルマのERSシステムにいかなる種類の放電や故障が生じていなかったことを明らかにすることができる」

「特に最後の点については、フェルナンドが電気系の故障で意識不明に陥ったとする趣旨で最近流されている誤った噂を偽りだと証明するものであり、それは単純に真実ではない。我々のデータは、彼が最初の衝撃の瞬間まで最大限のブレーキ圧力をかけながら、シフトダウンしていたことを明確に示している。彼がその時に意識不明であったとすれば明らかに不可能なことである」

「また我々のデータは、フェルナンドのクルマが内側のコンクリート壁に最初は右前輪ホイール、その後に後輪のホイールをぶつけていることも確認している。これは、かなりの側面衝撃で、フロントのアップライトと車軸が損傷を受けた」
「クルマは、最初の衝撃から停止するまでの約15秒間、壁をこすりながら走った。4輪すべてがクルマに装着されたままだったが、前後のホイール間でボディワークおよびクラッシュ構造におよぶ損傷はまったくなかった」

「我々はフェルナンドの一刻も早い回復を願っている。そして、お伝えできる更なる情報があれば、もちろん提供するつもりだ」

 なお、チームはこの日の声明で、アロンソが順調に回復しているとともに、月曜日も入院中の病院にとどまることを明らかにしている。