写真「もっとお給料がほしい！」「違う部署に異動したい！」…こんな待遇面の不満は自分の力ではどうにもできないもの。だからこそ、こうした不満からくるストレスはやり場がなくて困ってしまう。
「仕事に関するやり場のないストレスは、自分の趣味や好きなことに没頭するのがいちばん効果的な解消法です」
こう話すのは、人材育成やスキルアップのセミナー講師などで活躍する新井淳子さん。でも、趣味などに没頭したくてもその時間もお金もない…なんて場合はどうしたらいい？
「趣味や好きなことについて5分考えるだけでもOKです。その趣味のどこが好きなのか、趣味を通じてどんな楽しい経験をしたかをできるだけ具体的に思い出して、誰かに話してみましょう。すると、その趣味を実際に楽しんだかのような感覚になり、ストレス解消につながります」（同）
別の方法として、そのとき「やりたい！」と思うことを書き出すことも有効なのだそう。なぜそれがやりたいのか、どういう点に魅力を感じるのかもあわせて書き出してみると、疑似体験ができてストレスが緩和されるのだとか。
しかし中には、「ストレスのもととなる待遇面の不満そのものをどうにかしたい！」という人もいるはず。その場合、仕事とのかかわり方について考えてみると、答えが見えてきそう。
「なぜ今いる会社に入社したいと思ったのか、この会社の仕事を通じてなにをしたいと思っていたのか、入社当時の気持ちを思い出してみてください。すると、実はやりたかったことが現時点で実現していたのに、それを見落としていたことに気付くかもしれないし、仕事に対する思いにブレが生じていたことに気付くかもしれません。すると、やっぱり今の仕事が好きで、待遇面の不満は自分にとって重大な問題ではなかった…と、思い直せる場合も多いのです」（同）
こうして気付いたことは、同僚などに話すとさらにストレスマネジメント効果が高まるのだとか。ランチタイムなどでのガールズトークは、仕事の不満を口にして嫌な気分になるよりも、楽しい趣味の話や、仕事に対する前向きな気付きを口にするよう意識すれば、ストレスが軽くなり、やる気が湧いて職場の評価もアップするかも！
新井淳子オフィスフローラン代表。日本プレゼンテーション協会認定講師、社会保険労務士。職場の課題発掘と人材育成、モチベーションアップなどを図るコンサルティングやセミナー開催などを行い、スキルアップのサポート役として多方面で活躍中。
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