バルセロナでのF1合同テスト最終日4日目、メルセデスF1 W06ハイブリッドでニコ・ロズベルグが走行を行い、2番手で今回のテストを締めくくった。
22日のメルセデスチームの主なテストプログラムはセットアップ分析とスタート練習。午前中に路面とタイヤが冷えた状態でスピンし、ターン5でコースオフしたロズベルグだが、1日の中で131周を走行し、1分24秒321でロータスのロマン・グロージャンに次ぐ2番手となった。
グロージャンのタイムはスーパーソフトで出したものだが、ロズベルグはスーパーソフトより2秒遅いとされるミディアムタイヤで0.254差のタイムを出しており、今年のメルセデスが持つ速さに注目が集まる結果となった。
しかしロズベルグ自身は、メルセデスが圧倒的優位の状態だとは考えていない。
ミディアムでの注目すべき速さについて聞かれたロズベルグは「そうなのかな。僕らのデータや他の日のタイムを見ると、そうとも思えないけどね」と答えている。
「でもよくなりつつある。自信は持っているし、マシンはいいと考えている」
ロズベルグはテストでのライバルたちの速さは侮れないと慎重な考えを示した。
「自信はある。僕らは素晴らしいチームだからね。でも他のチームがかなり速いタイムを出しているから、ライバルたちから目を離さないようにしなければならない。今のところはっきりとした判断は下せないけれど、自分たちがいいポジションにいるとは思う」
22日は風が強く、テストを行うのが非常に難しかったとロズベルグは述べている。
「今日は風が強くて本当に難しかった。これほどマシンを理解するのが難しかった日は今までほとんどない」とロズベルグ。
「風向きによってコースに出るたびに状況が変わるんだ。コーナーごとにも違う。でもマシンに大きな問題は出なかったから、いい形でテストを締めくくることができたと思う。いい走りをして、まずまずのラップタイムを記録することができた」