バルセロナでのF1合同テスト最終日4日目、カルロス・サインツJr.がトロロッソSTR10の走行を行い、フェルナンド・アロンソと同じターン3でクラッシュを喫した。
午前中は最速タイムを記録していたサインツJr.だが、午後にハードタイヤでロングラン中に同日にアロンソがクラッシュしたのと同じターン3でコントロールを失いコースアウト、ウォールに激しくヒットした。幸いサインツJr.にけがはなかったものの、マシンのダメージが大きく、走行を切り上げることになった。
サインツJr.はこの日は強風により非常に走りづらかったとコメントしている。
「風がとても強く、変わりやすかった。ドライバーにとっては簡単なコンディションではなかった」とサインツJr。
「(ターン3は)高速で長いコーナーで、すばやく180度向きを変えなければならない。コーナーの中でバランスが大きく変わるんだ。コーナー入口、コーナー半ばと変わり、コーナー出口では入口とはバランスが完全に変わってしまう」
「推測しづらいし、ドライバーが対処するのは難しい。そしてある周でそういう状態でも次の周では風がなくて普通に走れたりする」
「その時、僕は運悪くハードタイヤを履いてロングラン中だった。このタイヤはここではあまりグリップしなかった。スナップオーバーステアでコントロールを失い、修正できずにウォールに突っ込んだ。マシンのダメージはかなりひどかった」
アロンソは救急車によりメディカルセンターに搬送された時点で意識があり医師と話ができる状態だったと伝えられたが、その後ヘリコプターで病院へと移送された。
病院で予防措置としてCTスキャンおよびMRIスキャンを受けた結果、アロンソにけががないことが分かったものの、衝突の際に脳震盪を起こしたため、用心のためこの日は入院することとなった。
アロンソの事故の原因については今のところ明らかにされていない。