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ホンダが6月に社長交代。伊東孝紳社長に代わり八郷隆弘新社長が就任へ

2015年02月23日 16:20  AUTOSPORT web

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2月のマクラーレン・ホンダ記者会見でコメントする伊藤孝紳現社長
本田技研工業は23日に行われた取締役会で、常務執行役員の八郷隆弘氏が4月に専務執行役員となると発表し、6月には代表取締役社長・社長執行役員に就任すると発表した。

 新社長に就任する八郷氏は、現在55歳。1982年にホンダに入社し、その後車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事。1999年に発売した初代USオデッセイの開発責任者代行を経て、2001年発売の2代目CR-Vでは開発責任者を務めてきた。

 また、2004年から06年3月までホンダR&Dアメリカズの上級副社長を務め、アメリカでの開発を推進。その後本田技研工業の執行役員やホンダ・モーターヨーロッパの副社長、ホンダR&Dヨーロッパの取締役社長、中国ホンダ副総経理等を歴任してきた。

 この八郷新社長就任にともない、これまで社長を務めてきた伊東孝紳氏は取締役相談役に就任する。伊東社長は2009年6月から現在の社長職を務めており、6年間の任期の間にグローバルでの生産体制を構築したほか、大ヒットとなった軽自動車Nシリーズの開発などを主導してきた。

 スポーツカーでも15年デビュー予定の新NSX、S660、シビック・タイプRの投入を決定したのも伊東社長。またモータースポーツ界では、スーパーGTの2014年からの新規定におけるNSXコンセプト-GTの投入、そして15年からのF1マクラーレン・ホンダ参入等の決定を行っている。

 八郷新社長は、本田宗一郎初代社長から数えて8代目の本田技研工業社長に就任することになる。市販のラインナップはもちろんだが、今後のモータースポーツ活動にも影響があるかもしれない。

ホンダ歴代社長と任期(本田技研工業の広報発表から)
本田宗一郎 1948年9月~1973年10月
河島喜好 1973年10月~1983年10月
久米是志 1983年10月~1990年6月
川本信彦 1990年6月~1998年6月
吉野浩行 1998年6月~2003年6月
福井威夫 2003年6月~2009年6月
伊東孝紳 2009年6月~2015年6月(予定)