2015年秋に全国で公開される堤幸彦監督の映画『天空の蜂』の追加キャストが発表された。
今回出演が明らかになったのは、本木雅弘が演じる錦重工業の原子力機器設計士・三島幸一の恋人で、事件の鍵を握る女・赤嶺役の仲間由紀恵、江口洋介が演じる錦重工業の設計士・湯原一彰が設計した巨大ヘリコプター「ビッグ B」を奪う謎の男・雑賀役の綾野剛。さらに、事件の犯人を追う地元の刑事・室伏役の柄本明、犯人のターゲットとなった福井の原子力発電所「新陽」の所長・中塚役の國村隼、2011年3月の東日本大震災後の日本で救助活動を行う自衛隊員役の向井理に加え、竹中直人、石橋蓮司、佐藤二朗、光石研、落合モトキ、やべきょうすけらが新たにキャストとして発表された。
『天空の蜂』は、東野圭吾が1995年に発表した同名小説が原作。物語は、1995年8月8日の日本を舞台に、子ども1人を乗せた最新鋭の巨大ヘリコプターが「天空の蜂」と名乗る犯人よって遠隔操作でハイジャックされ、原子力発電所・新陽の真上に停止するというテロ事件を軸に展開される。「全国すべての原発の破棄」をしなければ大量の爆発物を搭載したヘリコプターを原子炉に墜落させるという犯人の宣言を受け、子どもの父であるヘリコプターの開発者・湯原や、原子力発電所の設計士・三島がヘリコプターの燃料が尽きる8時間の間に、日本消滅の危機に立ち向かう様を描く。
■仲間由紀恵のコメント
「トリック」シリーズが完結して少し寂しく思っていたところ、また堤監督とお仕事をご一緒することができて大変嬉しかったです。今回は、スケールの大きな社会派の作品だったので、堤組とはいえまったく雰囲気も違い、初共演の方が多かったこともあり、改めて新鮮な気持ちで作品に取り組めました。
私の役は、過去に心に傷を背負った役だったので、原作を元に1シーン1シーン役作りはもちろんのこと、髪型や服装・メイクまで監督と話し合いながら撮影しました。
見終わった後に必ず心に何かが残る作品になると思います。私も映画の完成を楽しみにしています。
■綾野剛のコメント
堤組、スタッフ、キャストの皆様と共に、真摯に受け止め、取り組まさせて頂きました。
刻々と迫っている。
もう眼を背けてはいけない。
不確かな今を、確かな未来へ紡ぐ為に。
わたしは天空の蜂を生きて、わたしを体感したのかもしれない。