バルセロナでのF1合同テスト最終日4日目、マクラーレンのフェルナンド・アロンソはクラッシュを喫し、病院に搬送された。幸いけがはなかったものの、脳震盪を起こしたため一晩入院することになった。
今回のテスト初日からマクラーレン・ホンダはMGU-Kのシールのトラブルに悩まされており、対策した新たなシールが21日夜に到着、22日の走行スタートは2時間ほど遅れた。
この日はアロンソが午前、ジェンソン・バトンが午後に走行する予定に変更されていたが、アロンソはコースに出た後、21周目を走行中に長い高速コーナー、ターン3の出口でコース内側のウォールにヒットした。
救急車によりメディカルセンターに搬送されたアロンソは意識があり医師と話ができる状態だったと伝えられたが、その後ヘリコプターで病院へと移送された。
その後、マクラーレンは病院で予防措置としてCTスキャンおよびMRIスキャンを受けた結果、けがはなかったと発表している。
しかし衝突の際に脳震とうを起こしたため、用心のためこの日は入院することとなった。
マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは次のようにコメントしている。
「フェルナンドのアクシデントはテストでよくある類のものに過ぎない」
「幸い彼は無事だが、アクシデントの際に脳震盪を起こしたため、予防措置として一晩入院しなければならなくなった。これは脳震盪を起こした際に採られる通常の(医療)行為だ」
チームはマシンのチェックに時間がかかるため、予定していたバトンの走行を取りやめ、4日間のバルセロナテストを切り上げることを決定した。