バルセロナで行われているF1合同テスト4日目、朝のセッションでマクラーレン・ホンダを駆るフェルナンド・アロンソがクラッシュを喫し、ドクターヘリで近くの病院へ搬送された。アロンソは意識もあり、話をしているという。
この日のアロンソは、一連のトラブル原因となっているMGU-Kのシール不良に関し、再度改良し直したシールを付け替えるために最初の2時間をガレージで過ごした。
その後、走行をスタートさせたアロンソは、お昼休みを前に20周を重ねたが、直後の21周目に高速コーナーのターン3からターン4の間でバランスを崩し、イン側のウォールにクラッシュを喫してしまった。
ウォールの側に停止したアロンソのマシンはフロントウイングが失くなっているものの、ノーズやサスペンションはほとんどダメージもなく、マシン自体は原型をとどめている。
一方、アロンソの元にはすぐに医療スタッフを乗せたメディカルカーが駆けつけ、すぐにサーキットの医療センターへ搬送されたが、サーキットの責任者はアロンソは意識があり、話もできているとコメント。チームもそれを認めている。
ただ、“更なる検査”を理由にアロンソはサーキットのドクターヘリで近くの病院へ搬送されることが決定。厳重に目隠しをされてドクターヘリに乗せられたアロンソは、病院で詳しい検査を受けることになっている。
この日のマクラーレン・ホンダは、初日と3日目のいずれもシールの問題で少ない周回数に終わったジェンソン・バトンに走行機会を与えるため、終日アロンソを走らせる当初の予定を変更し、午後からはバトンを走らせることにしていた。