バルセロナでのF1合同テスト3日目、セバスチャン・ベッテルがフェラーリSF15-Tで走行を行った。走り出してすぐにスピンを喫したもののマシンにダメージはなく、1日の中で105周を走りこんだ。
21日、テスト後半になりキミ・ライコネンから作業を引き継いだベッテルは、気温が低く時折雨が降るコンディションの中、最初のアウトラップのターン5でコースアウトを喫した。幸いマシンにダメージはなく、ベッテルはその後、空力およびセットアップの作業、ロングランを通しての信頼性テストなどに取り組んだ。
ベッテルは合計105周を走行、1分26秒407のタイムで全体の5番手となった。
「今朝はまだ完全に目が覚めていなかったんだね。ピットから出て行き、タイヤが冷えた状態でスピンした」とベッテル。
「どれぐらい温度が低いのか確かめたくて、少しアグレッシブに行きすぎてスピンしてしまった」
「僕のミスだ。だから少しでもチームの役に立ちたくて、頑張って砂利を掃除したよ」
ベッテルは、この日大きなトラブルなく100周以上を走れたことに一番満足していると述べている。
「信頼性のテストに集中し、たくさんの周回を走りこんだ。多くの問題は起きなかったけれど、ライバルたちと比較して自分たちがどのあたりに位置しているのか、判断するのは難しい。日々努力してマシンの理解に努めるだけだ」
「一番重要なのは、相変わらず大きな問題に見舞われることなく走れているということだ」
「あちこちに小さい問題はあるから、それを解決する必要はあるけどね」
「基礎はしっかりしていると思う。僕は去年このチームにいたわけじゃないから、去年のマシンについて判断することはできないが、僕もキミも今のところマシンの挙動には満足している」
「でもまだやるべきことは多いし、最強なのはメルセデスだ。それは確かだと思う」