フランスのオレカは20日、スポーツカー耐久レースのLMP2カテゴリー向けの新シャシー、『オレカ05』のディテール画像を公開した。
スポーツカーレースで長年チーム/マニュファクチャラーとして活躍しているオレカは、WEC世界耐久選手権ではトヨタ・レーシングのオペレーションを担ったり、LMP1車両のレベリオンR-Oneの開発を担うなど多岐に渡って活動を行っている。
また、マニュファクチャラーとしてLMP2用車両を製作・販売しており、2011年にリリースしたLMP2用車両オレカ02はそのパフォーマンス、扱いやすさから大ヒット。同じくフランスのオンローク・オートモーティブとシェアを分け合っている。
すでにオンロークは2014年からLMP2向けにクローズドボディのLMP2カー『リジェJS P2』を投入しているが、オレカは2013年からオレカ03の後継機として、クローズドLMP2のオレカ05を開発。20日、その画像が公開された。
公開されたオレカ05は、近年のクローズドプロトのトレンドをしっかりと取り入れたフォルムとなっており、高く上げられたフロントフェアリング、サイドの整流を整えるためのカナード周辺の造形等が目を引くが、全体的にレベリオンR-OneやトヨタTS040ハイブリッドに似た印象。モノコックはR-Oneと同じものを使用していると言われている。
このオレカ05は今季、WEC世界耐久選手権ではKCMGが使用、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズではティリエ・バイ・TDSレーシングが使用することが同時に発表された。両チームともニッサンVK45エンジンを使用し、ル・マン24時間にも参戦する。
KCMGからはオレカ05のカラーリングパターンも同時に発表された。おなじみのブルーとホワイトに彩られ、MOTULのレッドが全体を引き締めている。
今季のLMP2カテゴリーにはリジェJS P2に加えオレカ05、HPD ARX-04b、ストラッカ童夢S103、BR01といったクローズドプロトがデビューする予定だ。