バルセロナでのF1合同テスト2日目、前日に引き続きキミ・ライコネンがフェラーリSF15-Tで走行を行い、2番手タイムをマークした。チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、ライコネンは昨年と異なり実力を発揮できるとの考えを示した。
20日、ライコネンはシステムチェック、ロングラン、セットアップ、タイヤテストなどを行い、90周を走行、1分24秒584のタイムで初日同様全体の2番手となった。
「今日は理想的な一日だったとはいえない」とライコネン。
「小さな問題がいくつか発生し、走行時間を最大限に使うことができなかった。それでもいろいろな作業を行い、学習することができた」
「僕らはすべての面で正しい方向に進んでおり、チームは素晴らしい仕事をしてくれている。もちろんテストとレースは全く別物だけれど、今のところ順調だし、チーム上層部は適材適所の配置を行ったと思う。まだテストが始まったばかりの段階だが、皆楽しめているようだし、次のテストではマシンをいい状態にするために努力していくつもりだ」
チーム代表のアリバベーネは、昨年型に比べてフェラーリSF15-Tはライコネンに合ったマシンであり、今年は彼は実力を発揮できるはずだと述べている。2014年のライコネンはマシンに苦労し、ランキング12位に沈んだ。
「(去年)彼はマシンの特にフロントにいい感触を持てずに苦しんだ」とアリバベーネ。
「キミのスタイルに適したマシンではなかったのだ」
「だが最近はマシンへの感触がよくなったと言っているし、彼に笑顔が見られる」
ライコネンはガレージでも昨年と違う態度を見せているという。
「キミが(ガレージにいて)マシンを動かし何かを調整しようとしていた。『何しているんだ?』と聞いたら『僕はメカニックだったんだ』と答えた」
「チームは今こういう雰囲気だ。周りのスタッフは今の彼がよくしゃべるのに驚いている」
「どこか悪いのではないかと思ったがそうではない。ただやる気に満ちているんだ。今年のキミは実力を発揮できると思う」
「キミはモチベーションが高いし、(新しいチームメイトの)セブ(ベッテル)ともとてもうまくやっている。素晴らしいことだ」