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アロンソ、MP4-30の速さ実感も「開幕戦が7月なら…」/F1バルセロナテスト2日目

2015年02月21日 07:50  AUTOSPORT web

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フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
バルセロナでのF1合同テスト2日目に走行したフェルナンド・アロンソが、マクラーレン・ホンダが開幕戦オーストラリアに準備万端整った状態で臨めるという確信は持てないと認める一方で、MP4-30は進歩しており大きなポテンシャルを感じると語った。

 20日、アロンソが今週のテストに初登場、マクラーレン・ホンダMP4-30で59周を走行した。
 初日はジェンソン・バトンが担当したが、パワーユニットのMGU-Kのトラブルにより21周で走行を中止することとなった。20日もトラブルの影響を受けることが確実だったため、チームはドライバースケジュールを調整し、急きょアロンソが乗ることとなった。

 アロンソはマクラーレンの1日の周回数としてはここまで最多の59周を走行、1分25秒961で全体の7番手となった。

 冬季テスト12日間のうち6日が終了したが、その間にマクラーレン・ホンダMP4-30は何度もトラブルに見舞われ、十分な走行ができず、プログラムに遅れが出ている。

 アロンソは、開幕戦までに完璧な準備を整えるのは難しいかもしれないと認めた。


「オーストラリアに到着する時、開幕戦が6月か7月ならよかったのにと考えるだろう」とアロンソは言う。
「でも現実は3月開催だ。完全に準備が整った状態で(開幕戦に)行けるかどうか、僕には分からない」
「ただ僕らにとってベストの状態で開幕戦を迎えるだろうと確信している」

「オーストラリアまでの間にテストはあと6日間しかない。進歩するために努力し、マシンについて学び始めるべき時期だ」
「今日は新しいパーツ、問題対策のため強化されたパーツをいくつか使った。明日は新しいパーツをもっと導入する予定だ」
「オーストラリアまで20日しかない。到着した時にどれだけ準備が整っているかは今後の成り行きを見るしかないが、自分たちの進歩には満足している」


 パワーを制限して走ったアロンソのこの日のタイムは、レッドブルのダニエル・リカルドが記録したトップタイムから1秒387差だった。アロンソはマクラーレン・ホンダMP4-30にポテンシャルを感じると述べている。

「自分たちが正しい方向性に進んでいるということを、今日ようやく全員が感じることができた」とアロンソ。
「何度か走行を繰り返すことができたし、9時に走り出して5時45分まで走ることができた。いいことだよ」
「マシンのポテンシャルの一部を試し、これまでできなかったシステムチェックを大量に行うことができた。1周走るごとに新しいことを発見し、学んでいる」

「まだエンジン面、フルパワーの面などで制限があるなかで走って入るものの、ヘレスと比べるとマシンの感触は間違いなくよくなっている」
「このマシンにはポテンシャルがある。制限があってもなくても、マシンは速いと感じる。問題は今後徐々に片づけていく」
「今日のテストには満足している。ただ、約60周走ったものの全チーム中で最も周回数が少なかった。つまりやるべきことはまだ多いということだけど、前進しているのは確かだ」