19日、マノー(マルシャ)が債権者の同意を経て、破産管財人の管理下から離れることが明らかになった。
昨年11月の破綻からおよそ4ヶ月、チームは2015年の参戦に向け、重要な一歩を踏み出すことに成功した。
昨年までマルシャF1チームとして参戦していたマノーは、当初、2014年マシンをモディファイする形で今季序盤を戦う計画でいたが、その採決でフォース・インディアが反対票を投じたため、新たに2015年仕様のマシンを造る必要に迫られた。
ただ、チームはエントリーフィーの払い込みをすでに終えており、FIAも彼らの状況を考慮して最終的なエントリーリストの発行を保留する措置を講じている。
チームは現在、昨年のランキング9位による分配金を目処に準備を進めているが、19日、共同管財人であるFRPアドバイザリーLLPのジェフ ・ローリーが次のような声明を発表した。
「会社(マノー・グランプリ・レーシング)の財務再構築がCVA(会社任意整理手続)による承認を経て、進展したことをうれしく思っている」
「新たな投資および信頼されたマネジメントの継続性によるビジネスは、経営上の再建を加速させる理想的な基盤を有しており、すでにチームのレース復帰に向けた動きも進んでいる」
「長い過程であったが、このマイルストーンにたどり着くまでに関わってくれた方々に感謝を申し上げたい」
「我々は数日中にも会社を正式に管理下から切り離すために、管理者として必要な届け出を行い、法令による職務を完了するだろう」
彼らは、今のところ新しい投資家の詳細を明らかにしていないが、英スーパー大手セインズベリーの元最高経営責任者で今年GP2に参戦するジョーダン・キング(2013年イギリスF3王者)を息子に持つジャスティン・キングが関与していると考えられている。
また、ドイツ紙アウト・モーター・ウント・シュポルトは、マノーが3月上旬に2015年型マシンのクラッシュテストを手配したと伝えている。