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ル・ボーセモータースポーツが今季体制を発表。スーパー耐久にレクサスRC350を投入

2015年02月20日 11:30  AUTOSPORT web

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レクサスRC350の市販バージョン。ル・ボーセモータースポーツがスーパー耐久に投入するが、どんなスタイルに変化するのか楽しみなところ。
ル・ボーセモータースポーツは20日、2015年の参戦体制を発表した。今年から挑戦するスーパー耐久のST-3クラスにレクサスRC350を投入することを発表するとともに、各カテゴリーのドライバーラインナップなども明かしている。

 これまでジュニアフォーミュラから国内トップフォーミュラまで、フォーミュラカーレースの分野に参戦し、若手ドライバーの発掘・育成にも力を注いできたル・ボーセモータースポーツ。今後若手育成のためにはフォーミュラだけでなくツーリングカーの経験も重要と判断し、今季スーパーフォーミュラからスーパー耐久へ活動の場を移すことを1月に発表していた。

 先日発表されたスーパー耐久のエントリーリストでは、ST3クラスにチームの名が記されていたが、ドライバー、参戦車両とも未定のまま。今回の発表の中ではそのすべてが明らかにされ、車両はレクサスRC350を使用。ドライバーには、昨年までル・ボーセからスーパーフォーミュラに参戦していた嵯峨宏紀に加え、チームからスーパーFJに参戦した経験をもつ中山雄一と山下健太の若手ふたりが起用されている。

 レクサスRC350は、プレミアムクーペのRCの中でもハイブリッドを搭載しないモデルライン。RC Fがモータースポーツの世界では先行して活用されているが、GAZOO RacingがRCをニュルブルクリンクに投入するほか、S耐ではTECHNO FIRSTも使用予定。どんなスタイルで登場するのか楽しみなところだ。

「これまで10年以上ル・ボーセモータースポーツと歩みをともにして来ましたが、フォーミュラカーレースからツーリングカーレースへ移行する非常に大きな決断をしました。もちろん最終的な目標はチャンピオンですが、まずは初陣でしっかりと結果を残せるようチーム全体の連携を密にとって頑張りたいと思います」とS耐参戦に向け嵯峨は語る。

 また、2009年に同チームからスーパーFJに参戦していた中山雄一は「SFJをル・ボーセで学び、FCJ、F3からスーパーフォーミュラにステップアップしてレベルアップした自分の実力をレースで発揮し、チームに貢献していきたいと思います」と言う。

 昨年全日本F3初年度で大活躍をみせた山下は「自分自身ツーリングカーでの経験はほとんどありませんが、車両開発への対応や多くのシチュエーションの経験ができるスーパー耐久シリーズにおいて、新しい車で参戦でき、多くを学べる環境を作って頂いたので、自分のドライビングの幅を更に広げる良いチャンスだと思っております」と中山同様に意気込みを語った。

 またル・ボーセは今季、スーパーGTのサポートレースとして開催されるFIA-F4に参戦することも発表した。昨年のスーパーFJもてぎシリーズをランキング3位で終えた里見乃亜を起用し、こちらも新たなフィールドに臨むこととなる。

 引き続きスーパーFJもてぎへの参戦も続け、昨年から継続してこのシリーズに臨む武村和希と、ル・ボーセフォーミュラアカデミーからステップアップする川合孝汰のふたりをラインナップしている。フォーミュラカーだけでなく、ツーリングカーでの育成体制も見据えての新たなチャレンジに挑むル・ボーセモータースポーツ。今シーズンの活躍にも注目したいところだ。